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じっと座っていられない 小1プロブレム【子どもの脳と身体を発達サポートするとっておきの方法】vol.8
- 2015/3/16
- お役立ち情報, 子どもの脳と身体を発達サポートするとっておきの方法, 子育てのヒント, 福岡
じっと座っていられない 小1プロブレム
「小1プロブレム」という言葉をご存知でしょうか?
コトバンクによると・・・
「小1プロブレム」とは小学校に入学したばかりの1年生が、
(1)集団行動がとれない
(2)授業中に座っていられない
(3)先生の話を聞かない
などと学校生活になじめない状態が続くこと。
東京学芸大が2007年に実施した調査では、全国の2割の地域で確認され、他の2割の地域が「以前はあった」と回答した。
家庭のしつけが十分でないことや、自分をコントロールする力が身についていないことなどが主な原因とされる。
というものです。
みなさんはこの「小一プロブレム」の言葉の定義を見てどう感じますか?
実は、かくいう私の長男も「小一プロブレム」らしき行動をしていました。
1年生の頃、授業中ウロウロ、参観日も落ち着かず、後ろを見てニヤニヤ・・・
じっと座ってられずにブリッジ?!で後ろを眺める・・。
こうなると、参観日に行くたびに赤面!
「しつけができてない、ダメな親だと思われてるだろうな・・」と下を向いていたものでした。
そして、「どうしてしっかり前を向いて座れないの?」と子どもを怒ってもいたりしました。
しかしながら、2回目3回目の授業参観ともなると周りの子どもを見る余裕が出てきます。
よくよく授業中の子どもの状態を客観的に観察をしてみるといろんな発見がありました。
コトバンクに定義されているように、
・家庭のしつけができてない
・自分をコントロールする能力が未熟
だけではありませんでした。
子どもは子どもなりの事情で、「じっとしていられない」理由がたくさんあります。
私のしつけが悪かった?
育て方を間違った?
うちの子は我慢ができない、自分のことをコントロールできていないダメな子?・・・・と、
自分の育て方や子どもの育ちを否定的に考えずとも、別の視点で客観的にじーーーっと子どもを見てみてください。
実は、たわいもない理由で、落ち着かない子どもたちなのです。
落ち着きが無い子供の原因
1 動きが足りていない
2 原始反射が残っている
3 落ち着ける座り方がわからない
4 じっと座っている体力が無い
5 授業がつまらない・退屈
6 じっと座っていなければならない理由がわからない
7 参観日だから興奮している
いくつかの原因が考えられて、それぞれに対応策はあります。
これかな??と
思うものがあったら、一つづつ解決策を試して見るのもオススメです^^
ちなみにうちの長男は「5,7」あたりでしたでしょうか!
今でも・・・?ですが、集団生活にはおおむね馴染んできているようです。
まず、今の子どもたちは基本的に「1 動きが足りていない」のです。
何度もお伝えしてきましたが、どうしても、体を動かす機会が少なくなっています。
なので、「体が動かしたくてたまらない!!」と、ムズムズして、落ち着けないケースがこれです。
次に「2 原始反射が残っている」について。
原始反射とは、おなかの中にいる胎児のときから生まれてから2歳くらいまでにある生きるために必要な体の反射のこと。
反射なので、自分の意志とは関係なく、無意識におこる動きのことです。
通常2歳くらいで「卒業」するのですが、なんらかの理由で残ることもあります。
原始反射には、背中のある部分が何かに触れると、そちら側に腰をキュッとねじる反射などもあり、学校の背もたれが体にあたり、もぞもぞ無意識に動いてしまうので落ち着けないケースがあるようです。
そして「3 落ち着ける座り方がわからない」
2にも通じるものですが、こちらは楽に座る座り方を習得していないケースのことです。
幼稚園・保育園のときは「動き回って遊ぶ」のが子どもの仕事でしたから、じっと座っている経験はあまりありません。
特に保育園の子どもたちはじっと座る時間をほとんど体験してなかったでしょう。
そのため「重力に適応した楽な座り方」=よい姿勢を身に付ける機会がありませんでした。
要は経験不足であり、コツが分かれば落ち着いて座れるケースです。
「4 じっと座っている体力が無い」これは、3の体力が無いバージョン。
便利な育児グッズで、よりかかる座り方を無意識で学習してしまうと「自力で座る」ことが難しくなってしまいます。
さらに、生活環境の洋式化で家にはフカフカのソファーがあり、それに寝そべってテレビを見ている・・・
などの生活が普通ならなおさらです。
体をまっすぐに立てて座る腹筋や背筋、体の奥の支える筋力がうまく働いていないために体を支えられない状態なのです。
だから、じっと座っているとキツイ座っていられない!というケースです。
「5 授業がつまらない・退屈」の場合もあります。
頭がよすぎて、学校の授業がつまらなく退屈しているケースです。
「僕、9歳の大学生」(矢野 祥 著)という本にお母さんの視点からみた子どもの姿が描かれています。
この天才児、祥くんは、授業が簡単すぎて退屈するときは時間をもてあましてしまうので手遊びをしたり、外を眺めたりソワソワと落ち着かなくなっていたそうです。
落ち着かない様子が出てきたら祥くんのお母さんは「ああ、授業が簡単すぎるのね」と判断する一つの材料にしていたそうです。
もちろん、本人にも聞いてみて客観的に子どもの理解度を確認してからのことでしょうけれども・・。
「6 じっと座っていなければならない理由がわからない」
これは、子どもにとって、今まで自由に動けていた日常が、じっと45分間座っていなければならない日常になったことへのカルチャーショックへの抵抗です。
理由を丁寧に説明し理解を促すようにしてみましょう。
「7 参観日だから興奮している」
お母さん、お父さんが自分を見に来てくれての嬉しさあまっての「ソワソワ・・・!」
これは、いたし方ありません・・・ね。
この他にも、黒板の字がよく見えずに授業についていけず「もぞもぞ、ソワソワ」
トイレに行きたくて「もぞもぞ、ソワソワ」などもあります。
また、昨今増えてきているといわれている発達障害であるケースもままあります。
発達障害の場合、昔々のウン十年前は体を動かす遊びで知らないうちにグルグル動いていろんな反射が自然に解消されていたということです。
塾や習い事のお勉強も大事に思えますが、子どもがやりたいことにじっと集中してのめり込める力をつける為にも、がっつり外遊びで体を上に下に、ぶらさがりーーーの、コロがりーーので、跳んだり跳ねたり動かして落ち着いて「学習できる状態」に体や脳をスタンバイしておくのがもっとも大切な時期です!
学校の授業が楽しく受けられるためにもぜひ、外に放り出して体を使った遊びをさせましょう。
それが、「才能豊かな地頭」をがっつり育ててくれるのです♪
小学生になってもぜひ、外遊びを!
【子どもの脳と身体を発達サポートするとっておきの方法】
前回までのコラムはこちらから↓↓
1*歯を矯正する前にやってみるとよいこと→https://mamasola.net/?p=31047
2*ハイハイ遊びのススメ!転ぶときに手が出ない理由→ https://mamasola.net/?p=32151
3*体力あるのはどっち?「昔と今」の子どものカラダ→https://mamasola.net/?p=32165
4*よい姿勢が子どもの才能を無限大∞に→https://mamasola.net/?p=33747
5*生きる力を高めよう〜子どもは一人では生きていけない→https://mamasola.net/?p=34016
6*子どもの才能を伸ばす 靴選びと履きかた→ https://mamasola.net/?p=34710
7*入学して気付く 子どもの目の問題と対策法→ https://mamasola.net/?p=35210
【柄本亜紀子 プロフィール】
母子手帳には書いていない
子どもの体と脳を発達支援する方法
体の本質・発育発達支援トレーナー 柄本亜紀子
日本コアコンディショニング協会認定講師
同協会 発育発達講演講師・ひめトレインストラクター
みらいクリニック認定 足指インストラクター
健康運動実践指導者
シナプソロジー普及会認定 インストラクター
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