就学時検診で自閉症・注意欠陥多動性障害の疑いがあると言われた時の対応
- 2014/10/13
- 発達障害の基礎知識
就学時検診の時期です。もし、「発達障害の疑いがあります。特別支援学級への入学をお薦めします」と言われた時、どうしたらよいのでしょうか。
難しいテーマではありますが、自分を責めたり子どもを責めたりする前に知っておいてほしいことや対応方法を3日間連載でお伝えしています。
前回記事はこちら→就学時検診 グレーゾーン・発達障害が気になるママへ
障害の疑いありと言われた時の対応
〜かけがえのない我が子を幸せにするために〜
就学時健診の会場で言われた一言
「自閉症の疑いがありますから、入学先は特別支援学級をお薦めします」
「注意欠陥/多動性障害の疑いがありますから更に細かい検査を受けてください」
ガガーン!雷で打たれた気分
まるで癌検診を受けた後、何となく「そうかな、でも良性に違いない」と思っていたところ「残念ですが、悪性腫瘍でした」と宣告をされたような感じ。
その場で泣き崩れる人、その場で怒り出す人
泣いて泣いて、耳にシャッターを下ろしますか?「いえ、いえ、うちでは普通です!」「うちの子をバカ扱いして、なんて言うことを言うんですか!」と反論しますか?行政側を訴えますか?
その気持ち、凄くわかります。でも、この反撃、子どもにとってはプラスでしょうか。
どんな子だって“かけがえのない我が子”なのです。
「出来損ないだったら認めない、出来がよかったら受け入れるんでしょうか」
そうではありませんね。ただただ悲しいんですよね。又「こんな風に生んでしまってごめんね」と自分を責めてしまうんですよね。
「妊娠中にビールを飲んだのがいけなかったのかな?」「いつまでも仕事していたからいけなかったのかな?」とあれこれ思いを巡らせてしまいます。
子どもが生まれる時「五体満足で生まれて来てほしい。指は5本ずつあるかな。1本多くないかな」「目は見えているかしら」「耳は聞こえているかしら」と確かめたことを思い出し涙が出てきます。
個性的なだけと思って育ててきた6年間。急に小学校入学前に「障害の疑いあり」だなんて言われたら、誰しもそう簡単には受け入れられないのは当たり前
でも、子どもに「幸せになってほしい」と思い、出産前「普通の子として生まれて来てほしい」と願ったならば、今、どうすることが正しい選択なのでしょう。
小学校へ入学した後「子どもが楽しく生き生きと過ごせる場はどこか」ということに絞って、学校選択をしてみませんか。
次回のコラムでは間違った学校選びをしてしまった悲しい現実についてお話したいと思います。
★10月18日(土)ラジオ「ママそらモーニングcafe」で発達障害についてお話させていただきます。
ご意見・ご相談はこちらのメールアドレス宛にお送り下さいませ。匿名可
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立石美津子 プロフィール
32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『はずれ先生にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ テキトーかあさんのすすめ』がある。
“毒の向こうに愛がある”ブログが話題を呼んでいる。
立石美津子オフィシャルブログ
http://www.tateishi-mitsuko.com/
立石美津子著書