こんにちは。立石美津子です!
今日は第3回目
テキトー母さんの子育てポリシー
◆謙遜の美徳はやめよう!
◆馬鹿親になろう!
テキトー母さんの態度
テキトー母さんの子どもは特に顔立ちが良い訳ではなく、どちらかと言えば猿顔
散歩中、見知らぬオバサンが「まあ、可愛いお洋服着せてもらって」とベビー服を褒めました。テキトー母さんは大喜び!
「この子、本当に可愛いんですよ。ありがとうございます!」そう言って立ち去りました。
■私は若作り!でも否定しない!
私は人からよく「年より若く見えますね」と言われます。そんな時、決して否定しません。ちょっと己惚れています。
「キャー~嬉しいです。有難うございます!ちゃんとメンテナンスしていますから」とはっきり言います。だって、嘘つくのは嫌だし、「褒めてくれた相手に悪いじゃん」と思うからです。
■粗品
さて、客人がやって来ました。「つまらないものですけど」って置いて行った手土産。
開けたら、なんと“虎屋の羊羹”「虎屋に悪いじゃないか!」
「粗品でございます」って客人が置いて行った箱開けたらなんと“デメルのケーキ”「デメルに悪いじゃあないか!」と私は思います。
■スタイルいいですねえ
「スタイルいいですね」と褒めたら「そんなことないんですよ~」
「そのバック素敵ですね」と言ったら「いえいえ、安物なんですよ」
「スレンダーでいられる秘訣を教えてください」「好きなもの食べて、良く寝ることくらいかな、エヘっ!」
「エヘッ、じゃねえだろ!何かいじくっているだろっ!」「必死にダイエットしているくせに!」と私は思います。
謙遜しているつもりでしょうが、肌を褒め、ボディを褒め、バックを褒めたのに否定される。なんて相手に対して失礼な態度なんでしょうか!
「あたしに見る目がないってこと?」褒めた自分が否定されたように感じませんか?なんで素直に「ありがとうございます」って言えないんでしょうか?
■子どもを粗品扱いする親
「お子さんはとっても良い子ですね」と先生から褒められて「ありがとうございます」と言える親はどれくらいいるでしょうか?1割?いや、もっと少ない。
日本には“謙遜の美徳”の文化が根強くあります。
「へりくだらないと図々しい、厚かましいヤツと思われる」「親馬鹿と思われたくない」と思うのでしょうか?「本当は良い子」「子どものこと可愛くて仕方がない」凄く愛しているのに「いいえ、家では我儘で悪い子なんです」と謙る親が圧倒的多数
自虐ネタを使うのは構いませんが、子どもにも使ってしまいます。更に謙遜ではなく「本当に我が子はダメだ」と思っている親もいます。
私は子ども達に授業をしていますが、保護者に「○○君、最近、机の上の整理整頓が出来るようになり成長しましたね」と伝えます。
しかし、親からは衝撃の言葉!
「そんなことないです」「いえいえ、家では散らかし放題なんですよ」折角、褒めたのに無神経に子どもがいる目の前で否定。酷い親だと「外面がいいだけなんですよ」と罵倒します。
■謙遜の美徳の悪
こうして99%の親が謙遜します。
「ありがとうございます。嬉しいです」なんて答える親は外国育ちだったりします。
そして「うぬぼれママ」「親馬鹿」と陰口叩かれたりします。
でも“謙遜の美徳”なんて子どもには通じません。
目の前で大好きな親から否定された傷は深く残ります。やがて「自分には価値がない」という自己否定の思考回路が出来上がってしまいます。
文科省「高校生の心と体の健康に関する調査」自分自身をどう思うかについて
“「私は価値のある人間だと思う」と回答したのは、日本36.1%に対し、米国89.1%、中国87.7%、韓国75.1%。日本の子どもは自己肯定感が低い”
何故、こんな結果になってしまうのでしょうか?謙遜の美徳のせいではないでしょうか?
どんなに出来が悪くてもブスでも馬鹿でもデブでも「伸びしろがある」「印象深いいい顔している」「ぽっちゃりしていて癒し系」と褒めてやりましょう。そして、子どもを産んだときの感動を思い出しましょう。
「あなたの存在だけで十分」「今日も元気に生きているだけ十分」ではありませんか?
「自分自身は価値がある」「自分が好き」でいられることは困難を切り開いていくための大きな力、財産になります。
あなたの子どもを他人が折角、評価してくれているのに、否定するなんて勿体ないことはしないでくださいね!
私が理想とするテキトー母さんは親馬鹿を通り越して、馬鹿親くらい針が振れています。だからうまく子どもが育っています。
(追記)
私の母も他人が「美津子ちゃん、お利口さんね」と褒めても「いえいえ、我儘で困っているんです」と人前で罵倒しました。今だからこそ「謙遜の美徳」だったことがわかりますが、ずっと傷ついていました。テキトー母さんは私の理想像、「妄想母さん」かもしれません。
興味ある方は手に取ってくださいね。
一人でできる子が育つ「テキトー母さんのすすめ」(日本実業出版)
イラストⒸあべゆみこ
テキトー母さんのすすめ①他人の子どもや兄弟と比較するエンドレス地獄
テキトー母さんのすすめ②テキトー母さんの子育てポリシー