こんにちは。立石美津子です!今日は第5回目、最終回です。
テキトー母さんの子育てポリシー
◆親の果たせなかった夢を子どもに託さない。
テキトー母さんの態度
テキトー母さんは水泳が苦手。要は「金槌」
だからといって子どもに「私のようなコンプレックスを持ってほしくない」とは思っていません。「私のDNAが半分入っているから運動音痴は当たり前、だから期待していないもん~」と高望みはしていません。
また、テキトー母さんは絵の才能がちょとばかりあります。でも、子どもは絵心のカケラもありません。そんな時は「だって半分は絵が下手な父親のDNA受け継いでいるから仕方がないもんね~」と諦めています。
説明コーナー
■毒になる親・不幸にする親
“毒になる親、”“不幸にする親”って実在すると思うんです。
私の身近にもウジャウジャ生息しています。
こんな本も出ています。
“自分が果たせなかった夢を子どもに託す人”は毒親です。“子育てを通して自己実現”なんてことを考えている人は毒親です。自分の満たされなかった要求を満たすために子どもを利用しているからです。
更に、このことに気が付いていないから怖いです。「立派な親をしている」と錯覚しているから怖いです。子どもも自分の親しか知らないので、毒に犯されていることを知る術がありません。共依存関係の「母子カプセル」です。
■これは危険
ざっとこんな感じ
●私はアイドルになりたかった。でも芽が出なかった。だから娘に夢を託してステージママに徹して毎日、頑張っている。
●俺は野球選手になりたかった。でも夢は叶わなかった。息子には野球選手になってメジャーになってほしい。
●低学歴で就職先にも恵まれず、安月給で働く旦那の姿を見ている。だから子どもには苦労はさせたくない。せめて学歴だけでも付けてやりたい。
●結婚、出産を機に仕事を辞めてしまった。何の取り柄もないありふれた主婦の私。娘には自分のようになってほしくない。手に職つけてバリバリ仕事をしてほしい。
これらは全部、親の押しつけ。折角、この世に生まれたのに自分で自分の未来を選べない。そこに子どもの人生はありません。
さて、いよいよ職業選択をする時、こんな風になってしまう人が大半
「ミュージシャンを夢見ていたが音感がない。だから諦めた」
医者になりたかったが低学力。医学部なんて夢のまた夢」
「世界を股にかけた仕事をしたい。でも英語が話せない」
「野球選手になりたい。でも運動神経がない」
将来、子どもがどんな職業に就きたくなるかは未知。だから、職業選択肢を増やしてやるために幼い頃に様々な習い事をさせることはOK。芽を引っ張るのではなく肥料だけせっせこやっているだけで十分です。あとは勝手に育つのをほっておくこと。もし、将来、親の希望に沿った道に進まなくても黙って見守ってやりましょう。
■こんな心配しすぎも不安
さて、ステージママと逆のケース。九州の田舎に住んでいる家族
娘がAKBに憧れて「上京してアイドルになりたい」と言い出しました。まだ10代
「可愛い娘を手元に置いておきたい」
「怖い東京に一人で行かすなんてとんでもない」
「地元で普通の結婚をして幸せな家庭を築いてほしい」
「苦労して傷つくのは目に見えている。そんな道に進ませるわけにはいかない」
どれも親の当然の気持ち、気持はわからないではないです。でも子どもの人生、アイドルになりたいと懇願しているのに何故、禁止するんでしょうか?「心配だから?娘のためを思って?」
過保護、過干渉です!
喜んで東京に行かせてやればいいんじゃあないでしょうか? もし、挫折して傷ついたら「いつでも九州へ戻っておいで」とオアシスを用意しておけばいいんです。夢を禁止すると子どもは親を恨んだり、いつまでも引きずったり・・・
そして自分が親になった時「私の果たせなかった夢」を孫になるであろう赤ちゃんに押し付けるかもしれません。怖い子育ての世襲
テキトー母さんは「自分のDNAを半分受け継いでいるから無駄、無駄」と最初から全く期待していません。
だから、子どもにとっては毒親じゃあないんです。
興味ある方は手に取ってくださいね。
一人でできる子が育つ「テキトー母さんのすすめ」(日本実業出版)
イラストⒸあべゆみこ
私の母はテキトー母さんではなく「完璧主義者」でした。
とってもしんどかったです。そんなことも沢山、ブログに書いておりますのでこちらも覗いてくださいね~
立石美津子の「毒の向こうに愛がある」ブログ
http://www.tateishi-mitsuko.com/
テキトー母さんのすすめ①他人の子どもや兄弟と比較するエンドレス地獄
テキトー母さんのすすめ② テキトー母さんの子育てポリシー
テキトー母さんのすすめ③ 謙遜の美徳はやめよう!
テキトー母さんのすすめ④ 嫌いな物は食べさせない