みなさん、こんにちは。国際ボディランゲージ協会代表理事の安積陽子です。
こちらのコラムでは、お子さんとのコミュニケーションに役立つ《ボディランゲージ情報》をお伝えしていきます。
ボディランゲージに表れる子どもの心の動揺
みなさんは、お子さんと話しているときに、言葉の裏にある《嘘》《不安》《緊張》《動揺》などををどのくらい見抜ける自信がありますか?
心理学やコミュニケーションに関する本ではよく、「急にまばたきの回数が増えたら、やましさを感じている兆候」「鼻をこすると、ウソをついている証拠」といった情報が書かれていることがあります。
でもこれって、科学的な根拠はないんですね。
だって私たちは、目が乾燥していればまばたきの回数が増えますし、花粉症の時期には嘘をついていなくても多くの人がムズムズして鼻をこすります(笑)
つまり、1つのボディランゲージだけを手掛かりに、ウソをついているかどうかを見破れるほど、わたしたちの心や行動は単純ではありません。
でもボディランゲージは、子どもの「心の動揺」を知る手がかりになります。
子どもの「心の動揺」は会話中のボディランゲージから見抜く
子どもの「心の動揺」を知る最大のヒントは、子どもとの会話のなかにあります。
たとえば
①ある話題になった途端、普段やらないしぐさを見せた
②ある質問をしたら、普段は見せない表情を見せた
この①、②のいずれか、または両方が同時に起きたときは、お子さんの心に動揺が起きている可能性が非常に高くなります。
具体例をあげれば、
・いつもは話すときに身ぶりや手ぶりが大きいのに、ある話題になった途端に手をポケットやお尻の下に隠した
・いつもはゆっくりと話すのに、ある質問をしたら突然早口になった
・いつもはしっかり親の目を見つめながら話すのに、急に目をそらしだした
このような変化がお子さんのボディランゲージに見られはじめたら、
・その話題に関して何か知られたくないことがある
・隠し事をしている
・不安がある
といった心理的背景があるはずです。
自分の子どもの行動パターンや普段の表情パターンを知っておきましょう
子供の動揺に気付くためには、普段から自分の子どもの行動パターンや普段の表情パターンを知っておく必要があります。
・うちの子は、普段どのような表情を見せることが多いのか?
・どのような話し方のクセを持っているのか?
・普段はどのような姿勢で話すことが多いのか?
・ジェスチャーは大きい方か?小さい方か?
あらためて、じっくりと観察してみてください。
言葉には表せない不安や動揺を感じているときに、いち早く気づいてあげられるはずです。
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「他者の気持ちを読み解く力」「自分の気持ちを発信する力」は国際社会のなかでいきる子ども達にとって今後ますます必要になってきます。国際ボディランゲージ協会のHPにもビジネスや教育、家庭ですぐ活用できるコラムが多数掲載されていますのでぜひご覧ください。
一般社団法人 国際ボディランゲージ協会 http://www.body-language-expert.com