みなさんこんにちは。
新しい野菜の食べ方「ベジブロス」のレシピ本を発売したタカコ・ナカムラです。
野菜の栄養について、そしてベジブロスについて、タカコ・ナカムラ式基礎知識を、今回から5回にわたってコラムを書かせていただきます。
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ベジブロスが発揮する抗酸化力で免疫力UP
さて、いよいよベジブロスの栄養についてです。
野菜の皮や種を煮込んだだしが、どうして注目集めているのでしょうか。
その秘密がベジブロスの抗酸化力。
抗酸化とは
簡単に解説すると、人間の体をさびさせ、老化の原因になる活性酸素を、できるだけ取り除く効果のことで、現代の健康医学、アンチエイジング、免疫力アップの基本的な考え方になってきています。抗酸化サプリ、抗酸化コスメなどもたくさん発売されていますよね。
実はその抗酸化力を発揮しているのが「フィトケミカル」という栄養成分です。
植物が持っている様々な微量栄養成分の総称で、たとえばポリフェノールもイソフラボンもフィトケミカルの1種と言えば、イメージがしやすいかもしれません。
フィトケミカルについては、アメリカ国立がん研究所などで世界的な研究がここ10年ほどで急速に進み、その強力な抗酸化力が次第に明らかになってきました。
実はこのフィトケミカル、野菜の「皮」「種」「ヘタ」などにこそ、たっぷり含まれているんです。
ここがベジブロスが若返りスープ、免疫力アップスープなどと言われるゆえんなのですね。
どうしてその部分にフィトケミカルが多いのか、それは「抗酸化力で野菜を外敵から守る」という役目を持っているから。
たとえば…
皮→外虫から身を守るためのフィトケミカル(抗酸化成分)がたっぷり。
根→土の雑菌から身を守るためのフィトケミカル(抗酸化成分)が豊富。
種→これから命をはぐくむ部分。フィトケミカルのほか、ビタミンやミネラルも豊富な完全食材。
といった感じです。今まで捨てていた部分に、こんな栄養素があったことは
つい最近まで知られていませんでした。
実際、ベジブロスのスープを飲んだ実験で、血液中の抗酸化力が上がった、という結果も出ています。
もちろん、抗酸化力は免疫力アップの大切な要素ですから、子どもの風邪対策などの健康効果にもぜひ取り入れてください。
次回はフィトケミカルをより効果的に食べるヒントをお伝えします。
<取材・文 間有希>
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注目のレシピブック
「ベジブロスをはじめよう。」角川マガジンズ
著/タカコ・ナカムラ ホールフードスクール 医学監修/白澤卓二
ベジブロスの基本から、合わせる野菜の種類、おいしさを引き出すレシピまで網羅した充実の内容。野菜の栄養についても、四季別に51種の野菜について、詳しく解説しています。
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タカコ・ナカムラ
テレビや雑誌などでも活躍する料理家。
山口県山陽小野田市で割烹料理やを営む家に生まれる。桜沢里真氏にマクロビオティックを学び、アメリカに遊学。ブラウンライス・カフェ、KanbutsuCafeなどのプロデュースを経て、現在、食と暮らしと環境を丸ごと学ぶ「タカコ・ナカムラWholeFoodスクール」主宰。ベジブロスは20年以上前から実践しており、野菜の新しい食べ方として注目を集めている。
タカコ・ナカムラ ホールフードスクール
体と心にやさしい、をテーマにした、オーガニック野菜を中心とした、無添加、無農薬の自然素材の料理教室。ベジブロスのことも学べるWhole Food基礎コースや塩麹&甘酒入門講座などの多数のコースが。
http://wholefoodschool.com/
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