川端 賢一さん<三重県>ママそら「今日の輝くパパ」NO.114


「育児にしろ、家事にしろ、「完璧」を求めすぎないことかなと思います。」

今日の輝くパパは川端賢一さん。子供は親の姿を見て育つと言われます。自分も「笑っている父親になろう」という気持ちで日々子ども達と接しようと思っていますが、人間なので感情の波もあり、常に穏やかに接する事は難しいですし、時には後で自己嫌悪になってしまう接し方をしてしまう事もあります。という賢一さんからのメッセージをお届けします。

【名前】川端 賢一(かわばた けんいち)

【お住まい】三重県松阪市

【子ども】 子ども4人 長男 13歳9ヶ月(中学2年生) 次男 11歳9ヶ月(小学6年生)三男 9歳1ヶ月(小学3年生)四男 5歳11ヶ月(年長クラス)

【職業】 公務員

【最近嬉しかったこと】 ・次男、三男と一緒にジョギングをしたこと。夏休みの運動不足解消として二人をジョギングに誘ったところ、二人とも一緒に走ってくれることに。コースは学校までの往復2.5キロくらいの距離。以前も一緒に走ったことがありましたが、その時は途中で歩いたり、リタイアしたりばかりでしたが、今回は二人とも最後まで一緒に走り切ってくれました。息子達の成長を実感できて嬉しかったです。
・四男のお風呂タイム。自分と妻がバタバタしているときに、次男が「お風呂入れたろか」と言ってくれて、四男をお風呂に入れて、洗髪も次男がしてくれました。四男もまだシャワーを頭にかけるのは苦手ですが、次男となら頑張って克服できたようです。
・長男が中学校の部活で野球を頑張っていること。自分が小さい頃、野球を見るのが好きで将来はプロ野球選手になりたいってことを思ったりもしていました。中学校に入学するとき、野球部に入ろうと思っていましたが、ちょっとした事情で入部ができませんでした。そのときの残念な気持ちをずっと引きずっていましたが、長男が同じ中学校に入学し、野球部に入って頑張っている姿を見て、その残念な気持ちも無くなっていきました。長男は何も気づいてないと思いますが…。

【輝くパパの秘訣】育児にしろ、家事にしろ、「完璧」を求めすぎないことかなと思います。自分も「笑っている父親になろう」という気持ちで日々子ども達と接しようと思っていますが、人間なので感情の波もあり、常に穏やかに接する事は難しいですし、時には後で自己嫌悪になってしまう接し方をしてしまう事もあります。また、周りのパパの素敵なところを見たり、「素敵なパパ」として紹介されている方を見ると、「自分はこれでいいのだろうか」って不安な気持ちが芽生えたりすることもあります。とはいえ、完璧な人、パパなんているわけないですし、100の家族があれば100通りの育児の形があるので、他の方を真似する必要はないと思っています。子ども達との関わりの中で「まずかったなあ~」って思うことがあれば、それを反省して次に活かしていけばいいし、悪かったと思うことがあるならば、子どもに対しても素直に謝る姿勢も必要かなと思います。大事なのは、かけがえのない、子ども達、パートナーを心から愛おしい、かけがえのない存在であることを忘れることなく、一緒に充実した日々を楽しもうという気持ちを忘れないことかなと思います。

【住んでいる街の好きなところ】  自分は生まれてからずっと松阪市に住んでいます。自宅の場所も変わりません。息子達は自分が通った小学校、中学校に自分と同じ通学路で登校しています。自分が登校していた時の思い出とオーバーラップして、それがまたちょっと嬉しかったりします。松阪市から出たことがないので、他の街のことが分からずなかなか客観的にわが街を見ることができないのですが、仕事で出張から電車で帰ってきた時に、「次は松阪です」の車内アナウンスを聞くといつもホッとしますので、自分がやっぱりこの街が好きなんだなあって思います。そして、何よりもこの街の好きなところは、「この街をよくしていこう!」という自発的な市民活動が盛んなところ。松阪市市民活動センターを核として、さまざまな市民活動団体が活発に活動し、そして、団体同士が分野の垣根を超えて集い、意見交換する場もたくさんもあります。このような動きを市役所が応援してくれるところもありがたいし、いいなあって思います。人口減少はどこの街でも共通の課題ですが、元気な街は「人口密度が高い街」ではなくて、「人交密度が高い街」とある方から教えていただきました。松阪はまさに「人交密度が高い街」だと思うので、市外の方もぜひ松阪と関わって、元気になってもらいたいです。

【全国のパパ・プレパパへのメッセージ】   最近は男性が育児参画するのはもはや当たり前のこととなり、育児休業を取得する男性も増えてきました。自分は3回育児休業を取得していますが、12年前に初めて取得したときは、希少種のように珍しがられたことを思うと、時代は動いているなあって感じます。男性育児参画が盛んになるのはとってもいいことだと思いますが、一方で、「育児を頑張ろうと思っているけど、うまくいかない」「仕事と家庭を両立させていきたいけど、うまくいかない」といった悩みを持ち、「イクメンクライシス」とか、「男性の産後うつ」など、以前には無かった課題も出てきています。自分もまだまだ未熟であり、偉そうなことを言えるものではありませんが、メッセージを出せるとしたなら、マスコミなどで紹介されるいわゆる「イクメン」とか、どこかのパパと比較して、それらのパパを目標とするのではなく、100の家庭があれば100の育児のやり方があるので、パートナーと一緒に自分たちなりの育児や家事、そしてありたい家族像を話し合って、自分なりのパパ像に向けて頑張ることかなあと思います。そして、何よりも「笑っているパパ」になること。パパが笑顔だと、ママも子ども達も笑顔になり、家族で集まるのが楽しくなります。そのような家族があるからこそ、仕事も頑張れると思います。「笑っているパパ」に向けて、一緒に頑張りましょう。

【目標・活動など】 自分もパパ歴が14年になりました。思い返せば、初めてパパになった時はかなり力んでいたなあって思います。いいパパになりたい、いい育児をしたいという気持ちが先行し、「自己満足の育児」だったように思います。そのことに対して妻が不満に感じていたことをある時に知るのですが、それを知ることがなくそのまま続けていたら・・と思うとゾッとしてきます。振り返って良かったなあと思うことは、自分の育児のことを気楽に笑いながら話をしたり、時に相談したり、励ましあったり、時に一緒に悩んでくれたりしたパパ友、パパ仲間がいたこと。パパ&プレパパには、ぜひこのようなパパ友をたくさん見つける、作ることをおすすめします。妻には話せないこと、職場でも話せないことを、溜めておくのではなく、外に出す場があることは、育児をするうえでパパにも、そしてママにもきっと大切なことじゃないかなと思います。よく「そのようなパパ仲間を見つけられない」とか「自分の周りにはパパサークルがない」って言われますが、ぜひ周りを見てください。パパはたくさんいますから(笑)。ネットで調べたらいろんなパパサークルもあるので、ちょっと勇気を出して参加してみるとか、もしくはサークルがなかったら自分で呼びかけて作ればいい。今はオンラインもあるし、きっとそんな場を求めているパパは多いとおもうので、ぜひ積極的に動いて、自分で自分のためのいい環境を作っていきましょう。

自分自身も育児で悩んでいるときに出会ったパパたちと一緒にパパサークルを作りました。最初はお互いの育児のこと、悩みを井戸端会議のように話をする感じでしたが、せっかくなので名前を付けてグループにしましょうということで、「三重県のメンズ」として、「ミエメン」と名付けました。ゆる~いグループで、メンバーが互いの得意なことを披露しながら自分の子以外の子どもと積極的にかかわる「ななめの関係」を大事にした活動をしています。自分の子ども以外の子どもと関わると、子どもとの接し方など新しい気づきや発見があり、それがまた自身の育児にも役に立っています。自分の子どもは全員男の子なので、活動の中でメンバーのお子さんに女の子がいるととっても新鮮な気持ちにもなったものでした。
今はミエメンをベースとして、三重県内の他のパパグループとも連携して、三重県の男性育児参画がさらに盛んになるような活動をしています。昨年からはじめたパパのオンライン交換日記もその1つ。三重にゆかりのあるパパたちが週1回ペースで交換日記をおこない、もうすぐ70回に到達します。交換日記を書くパパのそれぞれの育児の工夫などを 読むのも楽しいし、参考になるので「パパ達の育児交換日記」で検索し、ぜひ一度ご覧ください。

また、ミエメンとしても、全国の気になるパパをゲストに招いた「パパウェビナー」をはじめました。オンラインならではですが、結構パパの育児も地方の特徴があるのでそんなことを知るのも面白いです。こちらもウェビナーの様子をミエメンYouTubeチャンネルで紹介していますので、よければぜひ一度ご覧ください。

パパウェナビー

ライター:三重支部 岡田聖子 (2021.9.23)


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岡田 聖子ママそらみえ支部代表

投稿者プロフィール

三重県鈴鹿市在住。1児の母。ママそら三重支部代表。NPO法人shining代表理事。ゆめのたね放送局パーソナリティ。介護支援専門員。
古代遺跡が大好きでバックパーカーしていた時にタイの孤児院で知り合ったタイ人の親友がスマトラ沖地震で被災し、音信不通となる。彼女と約束した「子育て支援に情熱を注ぐ」を決意する。
老人保健施設で働く傍ら、忙しいママが子育てをしながら輝けるよう2014年6月NPO法人shiningを同じ志を持った仲間と設立。
2015年、出産後より心のよりどころとしていた、ママそらにかかわってみたいと、ママそら100人プロジェクト5期生として学ぶことを決意。
2016年4月よりママそら三重支部代表となる。三重から全国に、全国から三重にママの繋がりを作っていく。
今後の目標は、ママが安心してくつろげ、地域の人々が気軽に交流できる、第3のおうちを作ることに力を注ぐ。そして、書と三重の伝統文化をコラボした商品を全国に発信すること!

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