ランドセル 最新情報 製造工程とお手入れ方法 〜ランドセルを賢く選ぼう〜
- 2014/11/28
- ママの雑学
皆様こんにちは。
ランドセル専門店、カザマランドセル銀座ショールーム店長の風間です。
皆さんはランドセルがどのように作られているかご存知ですか?
今回はランドセルの作り方とお手入れ方法について少し触れてみたいと思います。
長く使っていくランドセルがどのような工程で作られているかを知ると、
より大切にしたい気持ちになりますよ♪
【ランドセルの作り方】
ランドセルは金具も含めて、なんと約200個の部品が使われているんです。
こうしたこまかい部品をひとつひとつ複雑にくみあわせていくことでランドセルは完成します。
<工程① 生地を裁断する>
反物の状態の生地を、各パーツごとに裁断していきます。
生地には、目と呼ばれる伸びない方向があり、目に合わせて裁断します。
目を無視して裁断すると、使用している間に生地が伸びたり、
型崩れをおこす場合があります。
<工程② 漉(す)き>
バッグ業界でいう「漉き」とは、生地を削ぎ落とすと言う意味。
裁断してできたパーツを加工しやすいように、部分的に薄く漉いていきます。
<工程③ 糊つけ>
各パーツに刷毛や専用の糊つけ機を使い、皮革用の糊を塗ります。
<工程④ 下張り>
糊を付けたパーツを乾燥させてから、パーツ同士を貼あわせていきます。
<工程⑤ 中間縫製>
貼り合わせたパーツをミシンで縫製していきます。
<工程⑥ 補強縫い>
荷重がかかり強度が求められる肩ベルトには、補強縫いを施します。
さらに、コヒモ(肩ベルトの受けベルト部分)には手縫いで、強度を出していきます。
<工程⑦ 組み立て>
縫製したパーツを組み上げます。
ナスカンやDカン(給食袋などを引っかけるフック)などの金具を取り付けていきます。
<工程⑧ 最終縫製>
極厚物用のミシンでランドセルを一つに組み上げます。
<工程⑨ 錠前の取り付け>
錠前を取り付けます。
<工程⑩ 仕上げ>
縫製時についた油分や糊などを拭き上げ、
チェック作業を行い、化粧箱に詰めていきます。
このような工程を経て、やっとお子様たちの手元にお届けできるのです。
ランドセルは沢山のパーツから多くの職人の手によって出来上がっているんですね。
【ランドセルのお手入れ】
次は、ランドセルのお手入れ方法について。
とはいってもお最近はどれも長持ちする工夫がなされていますので、
あまり神経質にならなくて大丈夫です。
天然素材のものにも特殊な撥水シートを加工してあるため、
クラリーノ(人工皮革)とメンテナンスはほぼ同じでOKです。
※ただし、表面加工をしていない自然な風合いを生かしたヌメ革のものは、
専用のメンテナンス用品で保湿や防水などを定期的にお手入れする必要があります。
<クラリーノ(人工皮革)のお手入れ>
①雨に濡れたときは水分を拭き取って陰干しをすれば綺麗に保つ事が可能です。
(※ただし、完全防水ではないため長時間の水没には注意が必要です。 )
②汚れたときは中性洗剤を薄めたものを含ませた布で拭き取り、
乾いた布で拭いてください。
<天然皮革のお手入れ>
①クラリーノに比べると、水分には弱いので、
絶対に濡れたままにしないこと。
放っておくと型崩れや傷んでしまうことがあります。
濡れてしまったときはなるべく早く、絞ったふきんで水分を拭き取り、陰干ししましょう。
②汚れは専用クリーナーで落とした後、乾いた布で拭き取ってください。
また、どちらの素材も急速に乾かすとひび割れの原因となるため、
天日干しやドライヤーで乾かすことなどは避けてください。
【ランドセルのお手入れ】
ランドセル内部のお手入れについて
内部は撥水加工のシートが使用されているものがほとんどです。
汚れは軽く水拭きし、陰干しをしてください。
こちらも防水では無いので雨などの水分はしっかり拭き取ってくださいね。
【ランドセルのお手入れ】
パーツのお手入れについて
背カン(肩ベルトの根元部分)の素材には、金属のものと特殊な樹脂素材のものがあります。
樹脂素材のものは水に強く作られているため、雨などは拭き取っていただければ心配ありませんが
金属製の物は天然素材の本体と同様に水分はなるべく早く拭き取っていただくのがベスト。
劣化して折れたりするなどの可能性があるためです。
その他のパーツについても金属製の物は劣化を防ぐ為、水分は拭き取るようにしてくださいね。
【キレイに保つポイント】
雨の日はなるべく雨カバーをしていただくのも綺麗に長持ちさせるポイントの一つです。
それからボールペンやマジックでの汚れは落とすのが非常に難しいので要注意です。
(その際には一部パーツ交換という形でお修理になってしまいます)
最近のランドセルは昔に比べると丈夫でお手入れも簡単なものが増えてきています。
中には6年間使って、更にまだ下の子に使えるくらいの耐久性を持つものも。
大切に使っていただければずっと新品のように保つ事も可能ですよ!
皆さんもぜひこの機会にお子さまと、ランドセルのお手入れや長く大切に使うことについてお話ししてみて下さいね!!
(有)カザマ
カザマランドセル銀座ショールーム店長
風間麻里
アパレル量販店の販売、店長を経験後、某アクセサリーブランドの物流関西支部の立ち上げに参加、運営その後親類の経営するランドセル製造、販売の(有)カザマに転職。ランドセル販売員期間を経て関東1号店となるカザマランドセル銀座ショールーム店長に就任。5歳の男の子のママ。
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