みなさんこんにちは。
新しい野菜の食べ方「ベジブロス」のレシピ本を発売したタカコ・ナカムラです。
野菜の栄養について、そしてベジブロスについて、タカコ・ナカムラ式基礎知識を、今回から5回にわたってコラムを書かせていただきます。
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フィトケミカルはどのように摂取すべき??
前回まで、ベジブロスがどうして、「若返りスープ」「免疫力アップスープ」と呼ばれるか、フィトケミカルという成分について解説しました。
今回はフィトケミカルの効果的なとり方についてお話します。
実はこのフィトケミカル、ただ野菜を食べるだけでは、効率的に採ることができません。野菜を守る大切な成分のため、野菜の細胞壁にしっかりと守られて存在していて、歯でかんだり、すりつぶしたり、ジュースにする程度では、細胞壁が壊れず、せっかく食べてもそのまま吸収されずに、ほとんどが体外に排出されてしまうんです!
ご存じでしたか?
もったいないですよね。
フィトケミカルを効果的に食べる良い方法……それが「コトコト煮る」こと。
コトコト煮ることで、細胞壁が壊れ、スープの中にフィトケミカルが溶け出します。
だから「ベジブロス」は抗酸化スープといわれるのです。
ちなみに、フィトケミカルは熱に強い成分が多いので、煮込んでも壊れにくく、その意味でも理想的な食べ方といえます。
もちろん、ベジブロス以外でも、たとえばポトフやミネストローネなど、野菜をじっくり煮込む料理はフィトケミカルがしっかり溶け出しているはずです。
ベジブロスの上手な取り入れ方
よく「ビタミンなどは壊れませんか?」と質問がありますが、
それはもともと捨てていなかった野菜の「身(本体)」部分の調理法でうまく食べるようにすれば問題なしです。
皮や種はベジブロスにして、フィトケミカルをとる。
そして身の部分は生食や炒めるなどいろいろな調理法で楽しんで、ビタミンなどもしっかり食べる。というのが理想ですね。
たとえばベジブロスで小松菜のお味噌汁を作ればベジブロスの抗酸化成分と、小松菜のビタミンやミネラルなどを効率的にとることができます。
しかも、ベジブロスのお味噌汁、本当においしいんです!
一気に料理上手になった気分になれるので、ぜひお試しください。
<取材・文 間有希>
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注目のレシピブック
「ベジブロスをはじめよう。」角川マガジンズ
著/タカコ・ナカムラ ホールフードスクール 医学監修/白澤卓二
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タカコ・ナカムラ
テレビや雑誌などでも活躍する料理家。
山口県山陽小野田市で割烹料理やを営む家に生まれる。桜沢里真氏にマクロビオティックを学び、アメリカに遊学。ブラウンライス・カフェ、KanbutsuCafeなどのプロデュースを経て、現在、食と暮らしと環境を丸ごと学ぶ「タカコ・ナカムラWholeFoodスクール」主宰。ベジブロスは20年以上前から実践しており、野菜の新しい食べ方として注目を集めている。
タカコ・ナカムラ ホールフードスクール
体と心にやさしい、をテーマにした、オーガニック野菜を中心とした、無添加、無農薬の自然素材の料理教室。ベジブロスのことも学べるWhole Food基礎コースや塩麹&甘酒入門講座などの多数のコースが。
http://wholefoodschool.com/
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