5.そろばんや計算塾で「算数・数学」の力がつくと思うのはちょっと危険!!①~こころひまわり~@沖縄
- 2014/9/5
- 支部
「ママそら☆おきなわ」では、ママに役立つコラムもご紹介していきます!たくさんの輝き・笑顔に繋がりますように☆コメントや「いいね!」で応援よろしくお願いいたします!
ママそら☆おきなわで、以前ご紹介した「絵本と童具の子育て広場 がじゅまる」を運営する、NPO法人こころひまわり代表の若尾 美希子さんの子育てに役立つコラム★好評につき!毎月第一金曜日、全3回の日程でお届けします!ぜひ、ご覧ください♪
お久しぶりです。NPO法人こころひまわりの若尾美希子です。
突然ですが、2014年8月25日、悲願達成の喜びが沖縄列島を駆け巡ったのをご存知でしょうか?ピンときた方は、小学生のお子さんをお持ちなのかもしれませんね(^^)
8/25に沖縄が達成出来たこと、それは、毎年小学校で行われている学力テストで『全国最下位を脱出できた!!』ということです。
ということで、この沖縄の大きな転機となった流れにのって、今回のタイトルは、かなりショッキングなものとなっておりますが、NPOの活動を通して出会ってきた親子さんに「ぜひ、知って欲しい“数と量の概念”について」をご紹介したいと思います。
計算は出来るが、文章題が出来ないという子どもが多くなっています。
私は、その理由を「計算と日常生活が結びついていない」ということが最も直接的な原因ではないかと考えておりますが、みなさんは、四則計算の意味をご存知ですか?
たし算:合併・添加
ひき算:求残・求補・求差
かけ算:(1当たりの数)×(いくつ分)=(全体の数)
わり算:等分除・包含除
四則計算といっても、上記の8つのパターンがあります。それを加味して子供たちに教えないで、計算のルールだけ教えている指導者が多いので、算数が苦手な子どもが増えても仕方がないのかなと思います(^^;)
ということで、前置きが長くなりましたが、本日は、その四則計算の意味をご紹介する前に、もっと大切な『数と量の概念』をご紹介したいと思います。
量とは?
私たちの生活は量に取り囲まれています。量には、体積ばかりではなく、長さ、重さ、広さ、温度、湿度、密度、速度、値段、硬さ、時間等があります。このような多くの種類の量の中で、私たちは情報を量として受け止めながら判断して暮らしています。
例えば、夕食の買い物に出かけようとする時、夕食を食べ始める時間や料理にかかる時間、買い物に要する時間を計算して、何時までには出かけなければいけないとか、夕食のメニューを考えて財布の中身を確認してから出かけます。
そして、何かを買う時も、値段と量と質をよく比較してから選びます。これはすべて量に関係していることです。
量には大きく分けて「分離量」と「連続量」の2つあります
「分離量」は個別に数えられる量のことで、1個2個3個、1匹2匹3匹、と数えられるものです。英語で言えば、How many …?という問いに答える量です。
「連続量」は水の体積や、身長、金額など、測定して得られる量です。これは、測定した単位をつけて表します。「体積が1の水」と言っても、1デシリットルのことなのか、1リットルのことなのかわかりません。英語で言えば、How much …?という問いに答える量です。
未測量と既測量
「未測量」とはまだ数値化していない量のことです。それに対して、数として表された量のことを「既測量」と呼びます。スーパーマーケットでレタスを両手に持って重さや大きさを比べるのは「未測量」です。パックに表示された135gという重さで大小を判断するのは「既測量」です。子ども達はまず「未測量」と出会い、それから徐々に「既測量」の世界に入っていきます。
大きい-小さい、多い-少ない、重い-軽い、高い-低い、長い-短いなどの「未測量」を理解していない子どもに計算を教えると、計算を“数字の変換”と捉えてしまうため、計算を日常生活に活かせないという弊害が起こっています。
量の概念がお子さんに備わっているかどうか、気になっている方もいらっしゃると思いますが、そのチェック方法を文章でお伝えするのは、とても難しいので、今回は『未測量の概念が無い子ども』にそろばんを先に教えると子どもたちの量のイメージがどうなっているのか?私が気づいたことを写真を使ってご紹介したいと思います。
下記は「論理塾」で活用しているタイル教材を使った説明です。まずは、タイルの説明をします。
右側の小さなタイルが「1」を表すタイルだとします。「10」を表すタイルは「1」のタイルが10個なので、真ん中の棒のようなものになります。
「100」を表すタイルは「1」のタイルが100個集まったものなので、左側の大きなタイルになります。
次に、タイルを置くシートのご紹介です。
「一」「十」「百」と書いてありますが、「一:一の位」「十:十の位」「百:百の位」を表しています。
それぞれのお部屋には、一の位のお部屋には「1」のタイルが9個まで、十の位のお部屋には「10」の棒が9本まで百の位のお部屋には「100」の大きなタイルが9枚まで入るというルールがあります。
では、先ほどのタイルとシートを使って、数字を表していきたいと思います。まずは「111」です。タイルで表すと写真のようになります。
次は「606」です。タイルで表すとこちらです。
⇒606の数字の「0」は、10の位のお部屋に、「10」の棒が「0本」であるを表しています。
いかがですが?
「まあ、そうなるだろうね~」と思われていると思います(^^)では、これを、そろばんで表してみましょう!
「111」
「606」
では、タイルとそろばんを並べてみましょう。
「111」
「606」
いかがでしょうか?
そろばんは、珠があるので、量を視覚的に捉えられそうですが、5を表す珠と1を表す珠、10も100も珠はすべて同じ大きさなのが残念です(><;)
もちろん、この時に、未測量がしっかりと身についている子どもだったら大丈夫ですが、NPOの造形活動や積木遊びを通して出会った子どもたちの中には、量がイメージ出来ずにいるな~と感じることが多いです。
また、論理塾では、中学生が数学が苦手な時、量の概念が無い子どもが多いので、中学生であろうと、小学生のたし算・引き算に戻って勉強をやり直します。それくらい、量の概念があるかどうかは、とても大切なものなのです。
次回は『未測量の概念が無い子供に計算を教えることに関しての弊害』(最終回!)をご紹介したいと思います。
本日も最後まで読んでいただき、有難うございました(^^)
前回までのコラムはこちらです♪
⇒コラム1「怒らない子育て」
⇒コラム2「子どものやる気スイッチが勝手に入る子育て」
⇒コラム3「いつ誉めたらいいの?」
⇒コラム4「幸せ脳にするために色を活用しよう!」
ママそら☆おきなわ×こころひまわり
【限定企画】イベント、講座のお知らせ!
【お子様連れOK!】
子どもに寄り添うママの為のカラーセラピスト養成講座、入門編☆vol.2
https://www.facebook.com/events/286062374934284/
日時:2014年9月10日(水)09:30~15:30
場所:宜野湾市志真志
1日で資格取得可能☆
14本のカラーボトル付き☆
マニュアル&修了証付き☆
【昨日公開!】
【お子様連れOK!】アロママッサージ(カラーセラピー体験会)☆
https://www.facebook.com/events/346869625470129/
日時:2014年9月17日(水)10:00~12:00
場所:宜野湾市志真志
子どもが一緒だとマッサージに行きたくても行けない・・・
家事育児で、肩や脚はパンパン・・・
疲れを取りたくても疲れを取る時間がなくて、疲労感いっぱい・・・
今回はそんな頑張り屋さんのママのためのマッサージ会を開催致します!
10月のカラー講座&マッサージ開催予定はありませんのでぜひこの機会に♪
一人でも多くの方のご参加をお待ちしております^^
▼NPO法人こころひまわり、HP
http://cocohima.web.fc2.com/office/index.htm
★ママそら☆おきなわ、facebookグループ (サポーター募集中!)
https://www.facebook.com/groups/mamasola.okinawa1/
★ママそら☆おきなわ、facebookページ
https://www.facebook.com/mamasola.okinawa/