「大丈夫!かーちゃんに任せとけ!と言えるような強い肝っ玉母ちゃんになりたい」
今日の輝く未来のママは、ドイツハンブルグにお住いの、ユルゲンゼン 奥野英子さん。7年間悩まされた鬱病を克服され、32歳で音楽の本場ドイツへ留学。ピアニストとして、ピアノの指導者としても活躍されている奥野さんからのメッセージをお届けします。
【名前】ユルゲンゼン-奥野 英子
【お住まい】ドイツ ハンブルク
【職業・活動】ピアニスト、ピアノ教師
【最近嬉しかったこと】
<仕事の面で嬉しかった事>
・目標を持って努力する事を学ぶ為に参加を提案したコンクールで、生徒さんが賞を頂けた事
(ピアノコンクール入賞、作曲コンクール優勝)
・ドイツの音大に生徒さんが合格した事
・日本でもドイツでも私のコンサートを心待ちにして下さっている方々がいてくださる事
<プライベートの面で嬉しかった事>
・年末年始に日本に一時帰国した際に、家族、親戚、友人達と再会でき、
皆から沢山の愛情を感じた事。
・結婚願望のあまり強くなかった友人が私達夫婦と過ごして、結婚したいと思ったと
言ってくれた事。
・旦那さんが、美味しい日本茶を毎日淹れてくれる事。
(一日の終わりに温かくて美味しい日本茶を頂ける事は、異国にいる身としては特別な贅沢に感じます。そして一番ほっとできる瞬間です。)
【住んでいる街の好きなところ】
私の住むハンブルクは、エルベ川に面し、街の中にはアルスター湖が広がり、街中に水と緑も多い事から、水と緑の都と呼ばれる事もあリます。沢山の自然に囲まれて生活するのはとても贅沢な事だなと思います。
家の周りにも大きな公園が2つあり、犬とお散歩をしながら森林浴をするのが毎日の私の日課で、幸せを感じる瞬間です。
家の庭には、鳥やリスがよく遊びに来ますし、ハリネズミが遊びに来た事もあります。家の近くの公園には野生のウサギが沢山います。
動物と共存して生活できる事も好きなところの一つです。
そしてハンブルクのお勧めスポットといえば、やはりエルベ川です。
エルベ川はチェコ北部からドイツ東部を流れ、北海に注がれている大きな川です。
お休みの日は、時々、主人と犬を連れてブランケネーゼのエルベ川沿いの砂浜をお散歩します。
日常やお仕事の諸々から少し距離を置いて、のんびりするには、エルベ川は絶好の場所です。
嫌な事もストレスもこの大きな川が流してくれる様に感じます。
ただし、冬は寒すぎるのでしっかり着込んでから行かれる事をお勧めします(笑)
【将来の夢】
私はピアノのソリストとしてだけでなく、室内楽のピアニスト、歌の伴奏者としての活動もしています。
そして、昨年からは、ステキな音楽のパートナーを得て、ピアノデュオOkuno&Krol として新しい活動もスタートさせました。
ピアノは基本的には一人で弾く楽器ですので、寂しいなと思う事も時々あったので、これで寂しくなくなりました。(笑)
これからは、ソロ、室内楽、伴奏に加えてデュオのコンサート活動も積極的にしていきたいなと思います。
大好きなドイツ歌曲(リート)の伴奏ももっともっとしていきたいですね。
そして、勿論ソロも。
やはりソロを弾いている時が、一番安心するというか、自由を感じる場所でもあるので、(一人で寂しいと言っていたのと相反しますが。。。)ドイツと日本で、演奏活動のできる場所がもっともっと拡がっていけばいいなと思っています。
さらに、演奏活動の傍ら後進の指導にもあたっています。
音楽の道に進むドイツ人はとても少ないですが、音楽の道に進みたいという生徒さんを持てたら嬉しいですね。
【ママになったらどんなママになりたいか】
まだ子供はいませんが、どんなに大変でも笑って吹き飛ばせ、子供が困っていたり不安を抱えていても、「大丈夫!かーちゃんに任せとけ!」と言えるような強い肝っ玉母ちゃんになりたいです。
【目標・活動など】
まず初めに、今回、思いもかけずお声を掛けて頂いた事をとても感謝しております。
有難うございます。
20歳位の頃、結果を出せずに焦っていた私はある指揮者の先生に
「私はまだピアノのコンクールで1位を取っていません。ピアニストとしてやっていくには1位をまだ取っていないのは遅すぎると思うのですが。。。」
と相談したところ
「あなたはもしかしたら遅咲きかもしれません。でも、遅咲きなら遅咲きの道を開いていけばいいんじゃないですか?」
と激励して下さいました。
その後、7年間重い鬱病に悩まされ、遅咲きどころか(笑)殆どピアノも弾けない状況になってしまいました。
真っ暗闇の出口のない長いトンネルに一人でいる様な感覚に苛まれて、出口がある事を信じる事すらできない状況でした。
学生時代に東京でお世話になったカウンセラーの先生を病気が完治した後に訪ねたのですが、先生はまるで亡霊でも見るように真っ青になられ、驚いた顔で暫く私を見られました。そして、長年カウンセラーをしてきて、あなた程酷い患者を知らなかった。自ら命を絶ってしまうだろうと思っていたと仰られ、元気になった姿を大変喜んで下さりました。でも、最初、先生は本当に亡霊だと思われたのかもしれません(笑)
長年、沢山の患者さんと接して来られた先生をも困らせる程、私は重症患者でした。
完治できたのにはここでは書ききれない程様々な要素がありましたが、その中でもピアノで培った分析力、諦めない心、忍耐力は病気を乗り越える為にとても役に立ちました。
この経験から、私の生徒達には、音楽の楽しみを学ぶだけでなく、ピアノを学ぶプロセスで得た様々な事を、人生のあらゆる場面で活かして強く生きていってほしいなと願っています。
病気を抱えつつも何とか音楽大学は卒業したものの、長らくピアノを弾けなかった為、もう一度ピアノを勉強したい!と、病気が完治してからドイツに留学しました。
ドイツに留学したのも30才過ぎてからとピアニストとしては遅すぎたのですが、沢山の方々に支えて頂き、今まで頑張ってこれました。
5年前にドイツ人の主人と結婚しました。
結婚はしたくない!ましてや外国の人となんてありえない!と豪語していた私ですが。。。人生どうなるかわかりませんね(笑)
音楽が大好きな主人は、私の演奏活動に300%の力で応援してくれ、本当に感謝しています。
今、ピアノが弾ける様になった事、ピアニストとして音楽の本場であるドイツで演奏活動をさせて頂けている事に感謝の気持ちで一杯です。
ここまで来るのに沢山の方々の励ましや応援を頂きました。
それに対して私は何も御礼はできませんが、感謝の思いを音に乗せて、毎回心を込めて演奏をしていきたいなと思っております。
私のピアニストとしての人生はやっぱり遅咲きかもしれません。
でも、私なりの納得できる花がいつか咲かせられる様に、自分らしく進んでいこうと思っております。
ユルゲンゼン 奥野英子さんホームページhttp://www.eikookuno.de/
ライター:山崎葉月(2019.02.26)
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