仕事も、育児も、みんなで一緒に!パパママえがおプロジェクト〜ママそら×ファザーリングジャパンSPトークイベント〜
こんにちは。ママそら高知支部の玉井史織です。
2017年7月29日、「よい父親ではなく笑っている父親を増やす」をコンセプトに活動されているファザ―リングジャパン(FJ)の代表理事、安藤哲也さんと、ママそら代表の奥田をお迎えして、「育児を楽しくするコツ」や、「自分の家族に合う子育てと仕事のカタチ」について対談形式でお聞きするSPトークイベントを開催しました。
★安藤哲也さんの輝くパパ記事はこちら
★ママそら代表 奥田の私の働き方に関する記事はこちら
今回、ママ達だけでなく、たくさんのパパ、子ども達にもご参加いただき、合計60名以上のとても賑やかな時間となりました。
男性の中には、主夫の方や育休をとられたことのある方、そして家族の在り方に関心のある独身の方のご参加もありました。
OSを入れ替えよう
はたらくママたちが増えてきている今の時代、お父さんの育児参加が必要不可欠となっています。
安藤さんはよく、子育て中のパパ達に「子どもができたらOSを入れ替えよう、子育てをするための基本ソフト、これがまだWindows95バージョンで止まっていませんか?」とお話するそうです。
安藤さんも、1人目のお子さんが生まれてすぐは古いOSだったとおしゃっていました。
お子さんのおむつを替える時、うんちを替えることに抵抗があり、「図書館で“男性がうんちのついたおむつを替えなくていい”という学術論文がないか探したくらい」だったとのこと。
そんな論文はあるわけもなく、安藤さんはおむつを握りしめながら「どうやったらこれが嫌なことではなく楽しめるのか」と考えたそうです。
そして「うんちは単なる排泄物ではなく、健康のバロメーター、情報だ」と気づいたそうです。
単におむつを替えるのではなく、「親が子どもの健康を考えたり命を守ってあげたりするのが重要で、毎朝その最先端情報をチェックするのが自分の仕事、タスクだ」と考えたとのことでした。
おむつ替えだけでなく他のことも、初めからできていたわけではなく、スイッチが入るまでに時間がかかったそうですが、少しずつOSをバージョンアップさせていったそうです。
「最新のWindows 10の方もいれば、Vistaで止まっている方もいるかもしれませんね。育児の能力がないわけではなく、OSが古いんだという感覚を持つと楽になりますよ。」と安藤さんはおしゃっていました。
また、「子育ては期間限定のプロジェクトXです。特に女の子のお父さん、パパの膝の上にいる期間、お風呂に一緒に入ってくれる期間は期間限定ですよ。」と安藤さん。
あの時やっておけばよかったと後悔しても戻らないので、スキンシップがとれるうちにたくさんとっておきたいですね。
亭主関白の旦那さんが協力的になるまで
ママそら代表の絵美さんのお話です。
「妊娠中にゴミ捨てをお願いしたら、部下に見られたらどうするんだと言う位、超亭主関白だった夫は、今では地域のごみ掃除当番に参加するまでになりました。」
今は育児にも積極的に関わっている旦那様ですが、ここまでに5〜6年かかったそうです。安藤さんも初めはOSがWindows95だったとおしゃっていましたが、お2人とも時間をかけて徐々にできるようになっていったのですね。
時間はかかるようですが、ママたちは暖かく見守ることが大切のようです。
ところで…会場で盛り上がった話を一つ。
ママが集めたゴミ袋を収集場所まで持っていくことはゴミ出しと言わず、“ゴミ袋移動”と言うそうです(笑)ゴミ箱からゴミを自分で袋にいれ、分別して、収集日を記憶して捨てに行く、これがゴミ捨てだそうですよ。
家族は同じ船のクルー
仕事でもスポーツでも、「体験に勝る学習はない」と言われるように、家事や育児も同じのようです。
「出張や用事でパパに預ける時間が増えたら、育児や家事も段々とできるようになった」とよく聞きませんか。
絵美さんの体験談です。
息子さんが1歳半の時、友人の結婚式がハワイであることになり、連れて行こうかと非常に迷ったそうですが、思い切って旦那様に預けてみたそうです。
そうなると強制的に育児・家事をしなければいけない状況になったのですが、それをきっかけに、ママの大変さがわかり、よく手伝いをしてくれるようになったとのことでした。
安藤さんも「男性の育児休業の取得促進も国と一緒にやっていますが、その際にも、まずは1週間やってみれば、ママの大変さがよくわかると思いますよ、と伝えています。それをやらずして、俺は稼いでいるからいいだろうというのは、OSのバージョンが古い。仕事もスポーツも、実際にやってみると練習しないといけないなーと思う様に、家事も育児も同じ。まずは自分でやってみましょう。」とおしゃっていました。
また、「家事は手伝うのではなく、シェアをする。目の前にある家事を夫婦で、家族でシェアをするという発想にならないと。」ともおしゃっていました。
手伝うと思っているうちは、先日新聞記事でも話題になった、なんちゃってイクメンかもしれません(笑)
安藤ご夫妻はお2人ともフルタイムで働いているとのことで、家事も気づいた方がやるそうですが、安藤さんもここまでくるのには時間がかかったとのことです。
夫婦で協力してやっていると、その姿を見ている成長した子ども達も、普通に一緒に家事をできるようになるそうです。
その子どもたちが家庭をもった時にも、家事協力をしていた両親をロールモデルに、共働きでも上手に家庭を回して行けそうだなと思いました。
一緒に生活している家族は、同じ船のクルーで、共に船旅を楽しむ感覚で、家事協力をしていきたいですね。
子育て家庭を中小企業の経営と考える
会社で、事業理念や事業戦略をつくって経営をうまくいかせるとか、中長期経営計画を立てて、どのようにサスティナブルな会社を作っていくか、と考える様に、家庭でも、中期的・長期的に見たライフプランを立てていくことが大切だとのお話がでました。
安藤さんと絵美さんは、
「ママは日々の子どもたちの世話で大変で、顕微鏡の視点で見ることが多いので、パパは望遠鏡の視点で見るといいですよ。この子たちが自立するまでに、どのようなやり方でやっていくか(お金だけでなく)、家を買うかどうするか、そして自分たちの老後はどうしていくか、を話し合い、ライフプラン年表をつくるといいですよ。」
とおっしゃっていました。
10年後、20年後、30年後、
「自分たちが何歳で子どもたちは何歳か」
「どういう生活をしていたいか」
を書き出し、そこから必要なお金を割り出していき、
「そしたら今いくら必要か」
「働いた方がいいかどうか」
「ママが働き続けるためにパパがすべきことは何か」
を夫婦で、家族で話し合いをして行けるといいですね。
ママのOSもバージョンアップしていこう
「パパが家事を手伝ってくれた時になんだか申し訳ない気持ちになることについいてはどう思いますか?」と質問をしたところ、
「ママのOSも古いのではないでしょうか、ママ自身が家事は母親の妻の私がしなきゃと思っている傾向もまだあるけれど、出産と授乳以外はパパでもできますよ。」とお答えいただきました。
子どもは地域のパスポート
地域の方たちとつながるメリットの話も出ました。
地域が繋がっている街は、子育てがしやすい街、そして介護がしやすい街、住みやすい街に発展していきます。
子ども達も色々な大人と触れ合う機会が作れますね。
ママ達だけでなくパパ達も、子ども達を通じて地域のネットワーク作りをして行くことが大切なんだなとわかりました。
安藤パパによる絵本ライブ
ママの読み聞かせとは一味違った、パパならではの読み聞かせ&絵本ライブをしてくださいました。
ギターを弾きながらの絵本ライブは、大人も子どもも皆で大盛り上がり!
とても楽しかったですね。
自分たちに合うカタチを見つけよう
今回、たくさんのお話を聞いて、このカタチが正解ということはないので、たくさんのロールモデルを参考にしながら、
・自分たち家族が楽しく成長していけるカタチはどれなのか
・それぞれの家族に合うカタチは何なのか
を夫婦や家族で話し合って、見つけていけたらいいなと思いました。
今回も、子育てをする上でためになる話がたくさん聞け、そしてたくさんの方と交流ができ、とても充実した時間となりました。
ご参加の皆さま、安藤さん、絵美さん、託児をしていただいた方、皆さま、本当にありがとうございました。
ご参加の皆さまからのご感想
最後にご参加の皆さまのアンケートを一部ご紹介いたします。
・実は私のOS古かったのか、と気づきました。いい奥さんでいようとしていたのかも。
・家族は乗組員であるというお話がとても印象的でした。
・子育ては経営であるというお話が印象的です。子育てや家事は楽しいのだと気づきました。
・家族はプロジェクトXだとう考え方が面白いと思いました。
・地域とつながることが、子どもにとっても親にとってもとてもプラスになることがわかりました。
・奥さんと将来について話し合いたいと思いました。
・子育てを中長期計画で夫婦で話し合って決めていくというお話は印象的です。ごみ移動からゴミ出しへ、行動を変えていきたいです。
・「子育ては期間限定」そう思えば補備の成長を楽しみながら見て行く余裕がでるかなと思いました。
・私のOSが古かったです。完璧なママを目指し、疲れてしまう前に、パパとシェアしていきたいです。
・ギターライブが楽しかったです!
・絵本の大切さを改めて知りました。
・今日は主人は参加できませんでしたが、帰ってから話をしたいと思います。
・改めて、育児は夫婦ででしていくものだと感じました。これから10年後も、もう少し視野を広げて考える、視点を広げて子どもを自分を見て行く必要性を感じました。
・読みなれた絵本もトーンを変えて読んだり、音楽をつけて読むとガラリと雰囲気が変わることにびっくりしました!
・夫婦で、家族でもっと計画的に楽しみたいと思いました。
・意識を変えるのに、5〜6年かかったと聞いて安心しました。焦らなくていいんですね。
・家族で話し合う時間をとりたいと思いました。
たくさんのご感想ありがとうございました!
またイベント等でお会いできることを楽しみにしております。
ライター:高知支部 玉井史織
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