ジャック「ママ、この映画見て!Vol.10」
- 2014/12/17
- 支部
中1終わりから映画好きになり、洋画・邦画を問わずに映画館通い。
映画もDVDやテレビで過去の名作が簡単に見られる時代になりました。
映画館もフィルムからデジタルへ移行して、どんどん進化していますが、中でも映画で昔から描かれる普遍のものは、「親子の愛」です。
推定6,000本観た映画の中から、ママたちに観ていただきたい名作を毎回1本ご紹介します。
ご紹介する映画はDVDレンタルでご覧いただけるものから、選んでいます。
公認映画検定2級・美容室リグレッタ・オーナー/八木勝二
………………………………………………………….
10.【ジャック】
1996年アメリカ映画・パラマウント映画、103分 モノクロ
監督=フランシス・フォード・コッポラ、脚本=ジェームズ・デモナコ、ゲイリー・ナデュー
出演=ロビン・ウィリアムズ、ダイアン・レイン、ブライアン・カーウィン、ジェニファー・ロペス、ビル・コスビー
(ストーリー)
ブライアンとカレンのパウエル夫妻に、息子ジャックが誕生した。しかし、妊娠2か月半での出産だった。
なんとジャックは、通常の4倍の早さで成長する特異体質だったのだ。
やがてジャックは10歳になった。
ということは、見た目には40歳の男である。
普通ならば小学校へ通う歳であったが、両親は世間の目からジャックを隠すために家から出さず、家庭教師ウッドラフを家に呼んで勉強を教えてもらっている。
だが、ウッドラフはジャックを小学校に通わせるよう両親に勧め、ジャックも小学校に行くことを望んでいた。ついに両親はジャックを小学校に通わせることにする。
しかし子供達は彼を怪物として扱い、ジャックは全く馴染むことが出来ない。
しかし、バスケットの試合で身長の高さを生かして活躍したことをきっかけに、ジャックはルイや彼の仲間達と仲良くなる。友達も出来て楽しい毎日を送るジャックだが、ある日、発作を起こして倒れてしまう。両親はジャックを再び家から出さないようにするのだが…。
(鑑賞)
大河映画「ゴッドファーザー」シリーズや戦争大作「地獄の黙示録」などで固い映画を撮る監督として有名な作品を残していますが、ほかに「ワン・フロム・ザ・ハート」「ぺギー・スーの結婚」のようなロマンチックな映画や「ランブル・フィッシュ」「アウトサイダー」のような尖がった青春もの映画などもあります。幅広い映画が撮れる監督なのです。
その中の作品この「ジャック」は、フランシス・フォード・コッポラ監督が、22歳で死んだ自分の息子への思いを込めて作った映画です。
22歳で亡くなる=4倍のスピードで人生を駆け抜けたということなのでしょう。そこに悲哀が生まれます。
小学校に行く歳にはもう外見は大人。高校を卒業するするときには72歳の外見になってしまっています。
心と体のアンバランスを表現したら当代イチ(亡くなってしまいましたが)の名優・ロビン・ウィリアムズが演じます。
「ミセス・ダウト」で見せた女性演技も見事でしたが、10歳の子どもの気持ちを40歳の体で演じるという難業に挑み見事に成功させています。
上のシーンは小学校5年生の教室で自己紹介するシーンです。
先生役は歌手のジェニファー・ロペス。なかなか演技もお上手です。
でも、ジャックを演じるウィリアムズと母親役のダイアン・レインのふたりの演技で成り立つ映画です。
7年後、卒業式の総代として壇上に立ったジャックの体は72歳、
「人間は楽しいことばかり覚えていて、将来を考えると不安になる。どうせ人生は儚い。悩んだ時は夜空を見上げてほしい。流れ星が輝いたら僕を思い出してくれ。君の人生を輝かせてくれ。僕のように。やったよ、ママ。僕は大人になれた」とスピーチ。
映画の最後は監督の「ジアのために “君が流れ星を見たら…”」というメッセージで終わります。
※大人の体なのに、子どもの心を持つ主人公を描くコメディとしては、同じく演技派トム・ハンクスの演じた「ビッグ」という名作もあります。あわせてご覧下さい。
☆八木 勝二
https://www.facebook.com/katsuji.yagi
☆ブログ
http://itigoichi.exblog.jp
☆美容室リグレッタ
http://www.lorence.biz
【ママそら☆こうちは一緒に盛り上げてくれるサポーターを募集しています!】
★ママそら☆こうち、Facebookグループはこちら↓
https://www.facebook.com/groups/mamasola.kochi
★Facebookページ
https://www.facebook.com/mamasola.kochi/