キカート結佳さん〈ドイツ〉ママそら「今日の輝くママ」No.1014

「一番近くで手助けしてくれる夫にありがとうと言うこと」

今日の輝くママは、ドイツハンブルグにお住いのキカートゆかさん。音楽療法を通して日本とドイツの架け橋になりたい、とおっしゃるキカートさんからのメッセージをお届けします。

【名前】キカート結佳（キカートゆか）

【お住まい】ドイツ、ハンブルグ

【お子様について】３歳の男の子と女の子（双子）

【職業】ドイツ認定ディプロム音楽療法士

【最近嬉しかったこと】
・子供達の話せる言葉がどんどん増え、ドイツ語を主に話す環境の中で、日本語の歌を急に歌い出したり、私の両親と日本語で会話しているのを間近で見られた時。
・単純ですが、子供達をぎゅーって抱きしめてあげた時に「ママ優しい、ママのこと大好き」って言ってもらえた時。
・いつもママ、ママな子達が旦那と一緒に私とはできない遊びを大きな笑みを見せながら楽しんでいるのを見る時。
・本当に最近、あるお店の中で二人揃いかなり大きな声でクリスマスソングを歌い、周りの人にも微笑みと幸せを与えてた瞬間。

【輝くママの秘訣】
自分が輝くママであるかは他の人からの判断だと思うので、私はどんな風にコメントしたら良いか困りますが、やりたい仕事を諦めずに続けながら育児をしていること、そして、家族や友達との時間を意識的に作りワークライフバランスを整えようと努力しているつもりなこと。あとは一番近くで手助けしてくれる夫にありがとうと言うこと。

【住んでいる街の好きなところ】
基本的にはハンブルクが大都市でありつつも街の中心に湖があったり緑がたくさんあるのが好きです。自宅近くにもアルスター川が流れていて川沿いをよく散歩します。また、ColonadenからAlster湖にかけてや市庁舎周辺の雰囲気、バス109番路線からの車窓も好きです。

ここ数年はあまり利用できていませんが、コンサートやオペラ、ミュージカルへ行けるチャンスがハンブルクには多いのも好きです。おしゃれなカフェが増えてきたことに対しても、住んでいるのがハンブルクでよかったなと思います。

【全国のママ&プレママへのメッセージ】
無理をしないで頑張ってね、とよく言われませんか？無理をしないって言うのは簡単でも実際にママとしてがむしゃらになるのは、どこかで頑張ってしまうのはみんな一緒のはず。そんな時に友達と意見交換をしたりしてストレスを発散したりすること、コミュニケーションをとる事ですごく救われた気持ちになります。

そして、やっぱり身近にいるパパとのコミュニケーションもすごく大事です。私たちがよくする事は、外に出て、自然の空気を吸いながら、散歩をしながら会話を進めていく事。家から出て散歩をしていると絶対に普段よりもお互いの理解度や感謝度が上がる気がします。東京にいる時には散歩という言葉に馴染みを持っていませんでしたが、今ではドイツ人と同じように頻繁に散歩という言葉を使っています。皆さんも是非試してみてください。

【目標・活動など】
ハンブルク近郊の精神科病院と付属のデイクリニックで専属音楽療法士として働きながら、2012年に開室したPraxis für Musiktherapie -Kokoro- (音楽療法室こころ）にて個人療法とグループ療法を提供しています。主にドイツ人のクライエントが多いですが、日本人のカウンセリングやセラピーも受け付けています。昨年までは赤ちゃんのための音時間というグループも定期的に提供し、日本人ママ達が子供達に楽器やお歌で遊べる機会を作ってきました。

また、ドイツで音楽療法を学びたい、こちらで大学に通い音楽療法士を目指したいという方がわざわざ自己体験や研修に来たりもしています。東京にあるドイツ音楽療法センターにて定期的にワークショプや講演を行ってきましたが、2019年春になんと、日本で初めてドイツ式に臨床心理療法的な精神力動的な音楽療法を学べる学校ができます。その臨床音楽セラピスト養成科の海外講師を努めることにもなり、今年からは仕事の幅も広がります。最近ではドイツのDer Spiegel Wissenという雑誌で、音楽療法も痛みの治療に効果があるという記事で私のインタビューを掲載して頂きました。

目標はその新しい課題とともに音楽療法を通して日本とドイツの架け橋になる事、仕事や子供達だけのためではなく自分が音楽をする時間、また夫とも一緒に音楽をする時間を増やす事です。夫が和太鼓の道場をハンブルクで経営しているため、太鼓のプロジェクトを一緒に進めていけたらなとも思っています。