みなさんこんにちは。
新しい野菜の食べ方「ベジブロス」のレシピ本を発売したタカコ・ナカムラです。
野菜の栄養について、そしてベジブロスについて、タカコ・ナカムラ式基礎知識を、今回から5回にわたってコラムを書かせていただきます。
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丸ごと食べる!
みなさんこんにちは。
ベジブロスの連載、第2回です。
今回のテーマは「野菜の栄養」についてです。
たとえば、
グリーンスムージーは野菜を生で食べることで、「酵素」を効果的に取り入れて、アンチエイジングに効果的と言われています。
でも、その一方で、胃腸を冷やす生食は絶対だめ!という健康法も。「実際どれが本当なの?」、と思うことも多いのではないでしょうか?
ベジブロスの考え方の基本にあるのはもっとシンプル。
「丸ごと食べる」ということです。たとえば現代のスーパーでは、大根やニンジンを葉っぱつきで売っていることは少なくなりましたが、野菜なら根っこから葉っぱまで全部食べる。魚も「切り身」だけ食べるのではなく、骨も頭もバリバリいただくことで、より理想的な栄養が取れる。という考え方です。「ホールフード」には、命の恵みをあまさずいただく、という考え方も含まれています。
もちろんすべての食材を「丸ごと」食べるのは難しいかもしれませんが、
「どこか一部分だけ」よりは、全体を食べるほうが、生命そのものを食べることになりますから、栄養のバランスも優れているといえます。
さらに、「丸ごと食べる」を意識すると、自然に食べ方や調理方法を工夫するようになります。「1つの食材をずっと食べ続ける」とか、「“生ものだけ”など調理法が偏る」などの極端な偏りも防ぐことができるので、実は自然に栄養バランスが良くなる、とても理にかなった考え方でもあります。
人間の欲求にシンプルに答えたカタチ
その一方で「体にいいから」という理由だけでは、続けることができないのが人間というもの。やっぱりおいしいものを食べたいですよね。
その点、ベジブロスは今まで捨てていた部分を無理なく活用できるので、「丸ごと食べる」のに理想的。ベジブロスのだしの中には野菜の栄養がぎっしり詰まっているんです。
ちなみに、ベジブロスを始めた方がおっしゃることの一つに、
「ベジブロスを作りたくて、おかげで野菜の消費量が増えました」
「今までジャガイモとかイモ類の皮むきを面倒だと思って、あまり使ってなかったけど、ベジブロスになると思うと、俄然使う気が起きます(笑)」
というもの。これも侮れないベジブロスの効果だと思います。いろんな野菜を食べる、というのは実は栄養の偏りを防ぐという考え方からは、とても大切なことだからです。
いつもレタスだけ、みたいな人もあえてベジブロスに挑戦してみてください。
どの野菜にビタミンCが多い…とか、細かいことを気にする必要はなし。
簡単だけど、バランスがとりやすい栄養の基準として、ぜひ、「丸ごと食べる」そして「いろんな種類を食べる(特に旬の野菜)」というのを意識してみてください。
次回はベジブロスが注目を集める理由「抗酸化力」についてお話します。
<取材・文 間有希>
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注目のレシピブック
「ベジブロスをはじめよう。」角川マガジンズ
著/タカコ・ナカムラ ホールフードスクール 医学監修/白澤卓二
ベジブロスの基本から、合わせる野菜の種類、おいしさを引き出すレシピまで網羅した充実の内容。野菜の栄養についても、四季別に51種の野菜について、詳しく解説しています。
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タカコ・ナカムラプロフィール
テレビや雑誌などでも活躍する料理家。
山口県山陽小野田市で割烹料理やを営む家に生まれる。桜沢里真氏にマクロビオティックを学び、アメリカに遊学。ブラウンライス・カフェ、KanbutsuCafeなどのプロデュースを経て、現在、食と暮らしと環境を丸ごと学ぶ「タカコ・ナカムラWholeFoodスクール」主宰。ベジブロスは20年以上前から実践しており、野菜の新しい食べ方として注目を集めている。
タカコ・ナカムラ ホールフードスクール
体と心にやさしい、をテーマにした、オーガニック野菜を中心とした、無添加、無農薬の自然素材の料理教室。ベジブロスのことも学べるWhole Food基礎コースや塩麹&甘酒入門講座などの多数のコースが。
http://wholefoodschool.com/
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