5.東大脳=自立した脳を育てる~ほっておく~



東大脳をラクラク育てたいママの味方、プレシャス・マミーメンターコーチの谷あゆみと申します。2009年、ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立しました。今回のコラムでは、そのプログラムを元に、自立した脳を持つ子どもを育てる方法についてお話いたします。
 
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5.中学、高校生期:ほっておく

 
さてついにコラムも最終回になりました。
今回は、「中学、高校生期:ほっておく」についてお話しします。
 
もしかしたらこれをお読みいただいている皆さまには、まだちょっと先の話かもしれません。でもあっという間に子どもは成長しますので、今から「子離れ」の心構えだけは頭に入れておいてくださいね。
 
子どもが中学生、高校生になると、誰しもいよいよ受験の文字がついて回ってくるようになり、ママも我が子の成績が今まで以上に気になりはじめます。
「うちの子、どんなに『勉強しなさい』と言っても勉強しないどころか、口も利かず、何か言えば反抗ばかり。どうしたら勉強してくれるんでしょうか?」なんていうご相談もよくいただきます。
 
そんな時はご自分のころを思い出してください。
ご自身は意欲的にいつも勉強していましたか?
中学生、高校生の頃、親に「勉強しなさい」って言われて素直に「あっ、そうだね。じゃあ勉強するね」なんて思いましたか??
 
思わないですよね。たいていは「うるっさいなー。わかってるわ」と思ったはずです。
 
この時期は、そういうものなのです。もう子どもではありません。将来のことも少しずつ視野に入りはじめ、自分のこと、自分の家庭のこと、両親のことも客観的にみる視点ができあがってきています。そして本人なりに、いろいろ考えているはずなんです。何をしなければいけないか、それはわかっている……。でもその先、将来が漠然としていて見えてこない、なりたい自分があったとしても、本当にそうなれるか不安、どうしたらいいのかわからない、今やっていることがそこに役立つのかも疑問……そんなたくさんの感情がいろいろ入り混じって複雑なお年頃です。
 
その状態の時に、親が「あれしなさい、これしなさい、こんなことやってちゃダメでしょ!」とつねに目を光らせていちいち口を挟んでいたのでは、「ちょっともーー、ほっといてよ!」と言い返したくなるのも当たり前です。勉強しなくちゃいけない、なんてことは、言われなくても重々わかっています。でもやる気になれないから動かないのです。
 
この時期、親が子どもとコミュニケーションを上手にとるためのコツは、わが子に言いたい気持ちをぐっと押さえて、子どもが何を考え、何を不安に思い、どうしたいか、何をしてほしいと思っているのか、子どもの気持ちに寄り添って聴くだけ、というスタンスになることです。親が言いたいことを言うのではなく、子どもが言いたい時に、言いたいことをきいてあげるという姿勢です。(それを具体的に学ぶのが、私がやっているプレシャス・マミー講座、プレシャス・マミーコーチ養成講座です)
 
そしてもう一つ、この時期に手出し口出しする代わりに親がやるべきことは、親自身が背中を見せること。つまり「我が子にこうなって欲しい」と思う姿を親が体現してみせることです。
 
私は息子が小学校5年生の終わりからコーチングを学び始め、自分の人生に火がついて、動き始めました。ですから息子のことは、気には掛けているけど遠くから時々見ているだけ、息子のやることをいちいち気にして口を出している暇はなくなりました。そして「なりたい自分」「やりたいこと」の夢を描いてそれを宣言し、動き続けるうちに一つずつそれをかなえてきました。
 
もちろん、うまく行くことばかりではなく、失敗もしているし、泣いていることもありました。それでもやり続けていると、また新しい応援者があらわれたり、道が開けてきたりして、前進し続けることができています。そんな私の姿を息子はちゃんとみていて、そこから「人生は自分が思い描いた通りになるんだ。生き方は自分で選んでいいんだ」ということを学び取ってくれているようです。
 
だから、どこの学校へ進むか、将来何になるか、も私が何か言ったことはないし、すべて自分で決めています。そこへ行くための手段も、ちゃんと自分で考えて見つけてきます。本当に手がかかりません。母は息子が迷った時、悩んで落ち込んだ時に、たまーに話を聴いてあげるだけです。
 
わが子が中学、高校に入ったら、わが子を信じてほっておく=じっと見守る、そして自分は夢や目標を持って充実した人生を生きていく姿を見せる、それが最も良い教育だと思っています。
 
親も1人の人間として自分を大事にし、自分がやりたい! と思ったことをやって、自分の心を満たしてあげてください。子どものために、という大義名分を立てて、やりたいことを我慢して、そのストレスを子どもやパパにぶつけてイライラしていても、いいことは何もありません。ママもやりたいことをやって、家族や周りの人に感謝して、ゴキゲンな笑顔でいるほうが、みんなハッピーになれるのです。
 
最後にお願いです。
 

子どもが夢を語ったら、否定しないでください。
子どもの夢はかなえられると信じて勇気づけてあげてください。

 
周りの誰が反対しても、最後まで応援団でいてくれる……子どもにとって親はそういう存在であってほしいはずです。
 
5回にわたるコラムを、ずっと読んでいただき、ありがとうございました。
 
どうか、あなたとあなたのお子さんがこれからの人生、夢を描いてイキイキと生きて行かれますように……
 
それが可能な日本であり続けますように……
 

 
株式会社プレシャス・マミー
谷 亜由未
 
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谷あゆみ

プレシャス・マミー メンターコーチ

株式会社プレシャス・マミー 代表取締役。1児の母。
名古屋市立女子短期大学卒業後、富士通株式会社に勤務。
26歳で出産、3年間の専業主婦の後、仕事に復帰。
自宅にて学習教室の運営などを経た後、
2006年6月、41歳で人と組織の活性化をサポートする株式会社ミュゼを設立。
コーチング、インプロを使った企業研修の他、PTAセミナーや子育て講座で数多く講演。
2009年、ひとり息子が塾なし、すべり止めなしで東京大学理科Ⅱ類1本受験で現役合格したのを機に、
子育てのノウハウとコーチングをミックスしたプログラムを確立。
2010年3月にママであることがキャリアになる日本を目指した株式会社プレシャス・マミーを設立。
東京、大阪、名古屋にて、プレシャス・マミーコーチ養成講座、プレシャス・マミートレーナー養成講座を開講中。全国に認定プレシャス・マミーコーチを生み出す活動をしている。またわかりやすく楽しい講演も人気がある。

株式会社プレシャス・マミー
オフィシャルサイト http://precious-mammy-project.jp/
子育て情報サイト  http://www.precious-mammy.com/
谷亜由未オフィシャルブログ http://ameblo.jp/musee-ayumi/
猫のプリンFacebookページ https://www.facebook.com/tanipurin

【著書】
「東大脳は12歳までに育てる!」かんき出版
「12歳までにかけてあげたい 東大脳が育つ魔法の言葉」かんき出版
「中学生のやる気は親しだい!」PHP研究所

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黄野 いづみママそらディレクター

投稿者プロフィール

株式会社ママそら ディレクター
株式会社LIVLA 取締役
ピープルビヨンド株式会社 取締役
16歳で単身アメリカへ留学。学習院大学に入学・卒業し、その後に再度渡米。テレビ局や日系メディア会社にてインターンとなる。帰国後は出版社で、約10年間、広告営業や企画編集ライターなどに従事するとともに、プロジェクトマネージャー、チームリーダーを経験する。出産を機に独立。
「子どもの輝く未来のために、子どもの心を育み親子でHAPPY に!」をコンセプトに、木製玩具、アートグッズの輸入販売や心を育む遊びの提案を行っている。海外生活の経験を活かし、楽しみながら英語に触れることのできる遊びも紹介。グローバル時代を生きる子どものために、豊かな感性や表現力、発信力、人間力を育むプロジェクトに取り組んでいる。
株式会社ママそらでは創業時からディレクターを務め、複数のプロジェクトの統括やスタッフ管理・育成に携わるとともに、ライター育成も行っている。
HP  http://www.twinklekidsstar.com
Facebookページ https://www.facebook.com/kidsstarjapan

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