ママの視点と想いで復興!福島「キッズお仕事体験」イベントとその後へ


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こんにちは。ママそら福島支部の景井愛実です。

2017年7月2日、福島県福島市にて、福島支部の景井愛実が実行委員長、そして添田麻美が副委員長を務めた『ふくしまのたからばこ「キッズお仕事体験」イベント』を開催。震災から6年半経過し、支援や様々なイベントが続く中、母親として「未来を担う子どもたちに何か残せるものを」と考え、学校や塾で習う勉強の他に、地域社会わたしたちみんなの手で早いうちから社会の様々な職業体験をリアルにさせてあげられないか、と企画し開催になりました。

また、ステージイベントでは、ママそら代表の奥田をお迎えして、『新時代の働き方!ママそら「ママとキッズのためのお仕事トークステージ」』を出展。インターネット電話を使って日本だけでなく、どこにいても世界とつながりできる仕事について、子供たちに体験して頂きました。

イベント開催への想いと経過の様子をまとめました。

震災から子育ての葛藤と、開催への想い

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震災時は長男3歳、長女1歳。当時は子どもたちを「守る」ことをとにかく考えていました。外遊びはもちろんさせられず、その時幼稚園に入園した息子は、卒園まで1度も外の運動会もプールの思い出もありません。もちろん自宅の果物も野菜も食べさせられない、とにかく「守らなければ」と必死になっていたのは、私だけではありませんでした。

そんな日々から6年半経って、少しづつ環境が落ち着き整ってきて感じたことは、震災に限らず『子を一生守ることはできない。だとすればどんな環境にいたとしても、子自身がそこでやりがいや夢を見つけてある環境の中で希望をもって生きていってほしい。』『「生きる力」をつけてほしい』そんな風に考えるようになりました。そして、生きていくうえで、仕事は「夢」や「希望」を叶える手段。それを叶えている地域の大人たちと出逢うことで子供たちの未来を広げたい。

その考えは、今年のイベント開催へ向けて動いていく中で、私だけじゃなく、ママだけじゃなく、福島の大人たちみんなの願いとなり開催が実現となりました。

ふくしまのたからばこ「キッズお仕事体験」開催のきっかけ

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始まりは、ちょうど2年前の2015年9月、福島県出身のLliy&ALLY代表根岸里美さんと景井が、『「ふくしまのたからばこ」をつくりたい。』そんな想いからスタート。ふるさとの大切なもの、子供たちが感じているこの土地の宝物、そんな大事なものをそっとしまっておける「たからばこ」があったら・・・。

すぐに県内3か所で「ふくしまの子どもとつくる宝石箱プロジェクト」を開催。「何を描いてもいいよ、あなたの好きな福島の絵を描いてね」と子どもたちに伝え思い思いに沢山のふるさとの絵を描いて頂きました。

その時の「大好きなふるさと」を想い描く画用紙を見つめる子供たちの輝く瞳、色鉛筆から表現されるふるさとの景色の美しさは忘れられません。中には故郷に戻れないと話す子もいましたが、その瞳はしっかりと未来を見つめていました。
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「ふくしまのたからばこ」完成


沢山の子どもたちの絵からデザインを組み立てできた「ふくしまのたからばこ」。たくさんのふるさとへの想いが詰まっています。でも、その宝箱は空っぽ。「私たちは、母として、この宝箱になにを入れてあげられるだろう?」「ふるさとでこの宝箱の中を夢や希望をいっぱいにできたら。」そこから、これから未来を生きていく子どもたちが「夢」や「希望」を叶え、「生きていける」ための手段には欠かせない「お仕事」の選択肢や可能性を見つけてもらおうとイベントの企画につながっています。

ふくしまのたからばこ「キッズお仕事体験」2016開催

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第1回目「お仕事体験」イベントの開催。実行委員はまだできておらず初めての主催でしたが、地元の企業様などこのときも地域の方々の出展とサポートで開催することができ、300名のお子様に体験していただきました。

ふくしまのたからばこ「キッズお仕事体験」2017開催

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第2回目は県庁所在地でもある福島市で開催。今回の対象は500名のお子さま。1回目とは規模感も内容も深めさらにリアルな体験に近づけるべく、実行委員も募り有志で7名のママが集まりました。


ホンモノをみて知って体験しよう!お仕事体験ブース

お仕事体験ブースでは、さまざまなジャンルの45企業・事業者が出展。子供たちも真剣に話を聞きお仕事について理解を深めていました。

将来はエンターテイナー!?ステージイベント

地方だとどうしてもチャンスも少ないと思いパフォーマーやエンターテイナーなどは遠く感じるお仕事。実際はそんなことは無く、地方でも「お仕事」として活躍されている方々もたくさんいらっしゃいます。そんな可能性をステージでは子どもたちも体験することができました。

「はたらく」ってなんだろう?キッズマルシェコーナー

「儲ける」って悪いこと?そんなイメージで子供に伝えてしましがちですが、ビジネスは「儲け」を出さないと続けていく事はできません。何かを売ることや、お金の仕組みや流れ、そんな内容を体験できる「キッズマルシェコーナー」。事前に子供たちと勉強会をしたり、終了後はきちんと売上報告を出し、お仕事としてしっかり仕組みを学び体験しました。

新時代の働き方!ママそら「ママとキッズのためのお仕事トークステージ」

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当日は、ママそら代表奥田もイベントに駆けつけ、インターネット電話を使って子どもたちと世界会議を体験。福島から、全国世界にあるママそら支部の東京・高知・ドイツ(ハンブルク)をつなぎ、日本だけでなくどこにいても世界とつながりできる仕事について、子供たちも実感。


ママそら支部のメンバーが全国世界から参加。(左上:ドイツ Hazuki Yamasaki、右上:東京 黄野いづみ、下:高知 玉井史織)

画像に含まれている可能性があるもの:7人、、スマイル、靴
ネットやスマホ自体は知っている子供たちですが、本当に世界とつながる事を実感した時の子どもたちのワクワクする様子はとても新鮮でした。これからの「はたらき方」は、本当に広がっています。観賞していた保護者の方からも、とても参考になったとお話してくださいました。

たからばこの中には大人の夢もつめて~開催を経て~


開催を終えて、本当に子どもたちの希望あふれる眼差しも嬉しかったです。そして、それ以上に、付き添いの保護者の方々の眼差しも輝いていたことに、福島の未来が素晴らしいものであることを確信できました。

実は今回のイベント、500人対象のところ3000人の応募があり、締め切りを早めさせて頂いた経緯があります。その後もお問い合わせを頂くほどで、参加できなかった方々には本当に残念だったとともに、それだけの地域の方々の意識の高さを身を以て実感しました。
今回の実行委員会のメンバーは全員、有志のママで結成。出展者募集から営業、協賛金を集め、会場やスケジュール、準備・・・すべてをママたちが行いました。

途中から私たちの想いに賛同してくださる企業様やたくさんの方々が1人2人と増えていき、ご参加ご協力頂き実現することができました。有難うございます。

そして、私たちは母親として育児家事もあります。仕事があるメンバーもいます。その中で実現できたのは、何より家族の理解と協力が1番不可欠でした。時に家事を丸投げで書類をにらんでいる母の様子を温かく見守って下さったメンバーのご家族様、本当に有難うございました。

今後については、現在もたくさんの声があり来年度のお問い合わせもある程なのですが、これだけ大きくなるイベントは責任も費用も大きくなり、有志で続ける事は正直、難しいと判断しております。ママや企業や行政、色々な立場の地域の大人の力が1つになれれば今後もずっと実現しやすいのではないかと考えます。

次につなげる時には、たくさんの地域の方々の力をお借りできますように。

2017 イベント開催にご尽力頂いた皆様、ありがとうございました!

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掲載情報

共催でもある福島民友新聞様にてイベントの詳細をカラーでわかりやすく掲載いただきました!ほか、メディア掲載を多数頂き地域の関心の高さを伺え、今後の展開を広げていく一歩となります。

7/24の福島民友新聞朝刊

7/24 福島民友新聞朝刊

9/29東京開催!新しい東北づくりワークショップ~女性視点で被災地の活性化を考える~

東日本大震災の被災地の現状を知り、女性視点で被災地の活性化を一緒に考えてみませんか?
ママそらでは、今回の福島でのイベントの事例を福島支部の二人から事例をご紹介するとともに、女性視点で「新しい東北づくり」を考えるワークショップを開催します。ママそらの奥田からは、様々な企業や行政とコラボしてきた経験から、「女性視点」をどうやって「地域」や「企業」に活かすか、そのポイントと秘訣をお伝えいたします。

ご参加お待ちしております。

日時

9月29日(金)10:30〜12:00

会場

学情 東京本社
東京都中央区銀座6-18-2 野村不動産銀座ビル15F

主催・協力

共催:株式会社学情、経済産業省東北経済産業局
協力:株式会社ママそら

参加条件

被災地活性化に関心がある方、新しい東北づくりに関心がある女性(子ども同伴可)
定員 15名

参加費

無料

申し込み方法

以下いずれかで参加表明してください
・Facebookページイベントボタン「参加」
https://www.facebook.com/events/115456465805962

・Peatixでチケット申し込み
http://tohokumamasola0929.peatix.com

ゲスト・ファシリテーター

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添田麻美さん (福島県郡山市在住)
東日本大震災の翌年に出産。これまでとの生活のギャップや孤独な子育てに加え、震災後の様々な情報が錯綜する不安定な中で育児をスタートさせる。幼い子どもと他県に避難をする事も考えたものの、家族で一緒に福島で生きていくと決断。 自分と同様に福島で育児に奮闘する母親達と「笑顔の育児」をしていきたいと2013年「カラコロ~福島の親子ふれあい教室~」をスタート。ベビーマッサージ、講座、親子イベントを通して3000組以上の親子と関わる。

 


景井 愛実さん (福島県福島市在住)

東日本大震災当時、長男3歳、長女1歳。短期避難の経験をもつ。震災前からママサークル運営に携わり、震災時に改めて地域コミニュティの大切さを実感。6年経過の中で、子の「自主性」や「生きる力」の重要性を感じ、2016・2017と「ふくしまのたからばこ キッズお仕事体験」を開催し実行委員長を務めた。
また、10年前より夫両親の営む農業に携わり、果樹生産、六次化商品開発に取り組む。風評被害を経験しながらも、震災前より培った地域コミニティを活かし「母」「女性」「食」の面から活動や発信を続けている。

 

奥田絵美

株式会社ママそら代表取締役 奥田絵美
夫の転勤により孤独で不安な子育てを経験したことから「不安なママを救いたい」とママコミュニティ「ママそら」を設立、半年後に法人化。「ソーシャルメディア・ラジオ・リアルイベント」の3つを軸に、育児支援・就業支援を行う。北海道から沖縄まで9つの支部を展開中。3年で2万人のコミュニティに成長。
ママのスキルや経験を生かした商品開発・マーケティングなどで大手企業とコラボレーションをしたり、行政と就業支援を行うなど活動の場を広げている。
現在、毎週土曜日にレインボータウンFM「カラフルスタイルラボ」に総合MCとして出演。2015年6月にママの仕事選びのバイブルとなる「新しいママの働き方」(アチーブメント出版)を出版。

申し込み方法

以下いずれかで参加表明してください
・Facebookページイベントボタン「参加」
https://www.facebook.com/events/115456465805962

・Peatixでチケット申し込み
http://tohokumamasola0929.peatix.com

福島支部 添田麻美・景井愛実


 

ライター:福島支部 景井愛実(2017.9.22)

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景井愛実ママそら 本部

投稿者プロフィール

二児の母。福島に生まれ育ち、嫁ぎ先も福島。4世代同居。夫両親と農業を営む。『農家=地域に根差した仕事』。地域の女性やママたちと楽しみながら生きていきたい。

【ママそら本部】 
https://www.facebook.com/mamasola/

【Berry's Garden】
https://berrys-garden.com
農業女子 景井愛実プロデュースの福島発アグリブランド。 
「Pocket of “love berry” time:日常のちょっとしたスキマに、愛、実る時間を。」 をテーマに、クオリティや想いを大事にした日常の一息つけるスキマ時間を幸せに感じられるアイテム・イベント・ライフスタイルを提案。農産物・加工品に加え、農産物を様々なシーンで楽しめるアクセサリー、雑貨など、農に関連したアイテムを幅広く展開し、「可愛い楽しい農」を提案。“あなたのスキマに幸せをお届けしたい”という想いを
ブランドを通じて発信している。

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