ママとしての心構え〜スタートは皆一緒～子育てとコミュニケーション Vol.1

１．ママとしての心構え〜スタートは皆、一緒！今までのキャリアは関係ない〜

「子育てとコミュニケーション」をテーマに、産業カウンセラーとして子育てを通じて実践してきたこと、アナウンサーとして「言葉かけ」のコツ、絵本のことなどを書かせて頂きますね。

少し長くなりますが、自己紹介からさせてください。
私は、2006年まで高知放送のアナウンス部に在籍し、今はフリーでラジオやテレビのコーナーを担当したり、大人はもちろん高校でも「トーク」の授業を受け持ったりしています。

その他、産業カウンセラー、絵本セラピスト（大人に絵本を読み自分への気づきを促すワークショップ）の資格を持っているので「話し方」と同時に「心」の問題にも寄り添っています。日頃は上手に話が出来る人でも、苦手な上司の前に出るとしどろもどろになるように、「心のあり方」で「自分のあり方」まで変わってきます。
心や自分のあり方、そして実現するための行動力と発言力、を考える仕事をしています。

私は、2007年生まれの男の子のママですが、子供が３歳くらいの時まで「このままでは虐待してしまうかも」というくらい子育てが辛く、現状から逃げ出したくて仕方がありませんでした。

ですが、カウンセラー仲間にも助けられ、自分の心をしっかりと見つめることで「何故イライラするのか」「どうなりたいのか」「そうなるためにはどうすればいいのか」「どう言葉を発信し、人に理解してもらえればいいのか」などを考えています。

原因はいつも自分の中に

原因は、いつも自分の中にありました。
子育てが辛い、と感じていても　子供に原因はないのです。

人はストレスを抱えると、自分より立場の弱い人、場所へ発散させていくクセを持っています。なぜなら、そこに発散させる方が簡単だからです。だから、自分より弱い子供に当たったりします。自分たちでも気づいていると思いますが「八つ当たり」なのです。でも、それは大きな間違いです。

私は、自分のキャリアが止まることに恐怖心を持っていました。フリーという身なので、出産をしても帰る場所など保証はありません。
そして、意外と完璧主義で２つ以上のことを同時に出来る性格だったので、子育てしながら出来ない事が増える自分が許せませんでした。
また、夫婦関係もギクシャクしていましたが、上手にコミュニケーションが取れなくなっている自分に原因がありました。

皆が新しいキャリアのスタート

ママになって初めて『実感』したことなのですが、「ママという立場は、今までの職業や学歴など何の関係もなく皆　同じスタートだ！」ということです。

出産後、初めて「子育てサークル」に参加したときのこと。「どんな人がいるのかな」「仲良くなれるのかな」などドキドキしながら足を踏み入れふと周りを見渡してみると、みんな子連れで来ているママ達ばっかり（当たり前なんだけど・笑）

格好も年齢もバラバラ、共通項は「ママ」ということだけでした。
話すことも「お子さんは何ヶ月ですか？」「オムツはどこのメーカーを使ってますか？」「夜泣きしますか？」などなど。

自分たちの年齢や今までのキャリアなど関係ない話ばかりです。
仕事の事を聞かれることも無い。

私は３２歳で出産したので私より若いママも多いのですが、誰も私を先輩として扱うこともありません。「先輩ママ」は自分よりも先に出産を経験しているママを言いますよね。
そう！「ママ」ということ自体が女性の一つの「キャリア」なのです！

新しいキャリアのスタート！
今までの人生がどうであれ、全く関係ない。
ママになったということが新しい自分のスタートなのです！

子どもとともに、壁に当たりつつ、乗り越えて成長していきましょう！
第２回目は、「ママ友の作り方」〜１にも２にも「挨拶」感じの良い挨拶って？〜についてお伝えしたいと思います。

「ママ友の作り方」の記事はこちら＞＞https://mamasola.net/?p=15205

【尾崎美樹　フリーアナウンサー　絵本セラピスト　オフィスeMius代表】

元高知放送アナウンサー。 2006年フリーになり、産業カウンセラー、絵本セラピスト資格取得。
現在、RKCラジオ、高知ケーブルテレビなどでコーナーを担当しながら、内面から変化ができる話し方教室、絵本を使って自分を見つめるワークなどを展開。
地元高校、求職者支援訓練、婚活イベントでも講師を務める。
社会教育委員会、図書館協議会メンバー。２００７年６月生まれの男の子のママ