映画「アンを探して」監督、宮平貴子~映画の魅力とは~
- 2014/4/4
- 支部
今日ご紹介するのは、沖縄県出身の映画監督、宮平貴子さんです。
宮平貴子さんの初監督作品、映画「アンを探して」は、シンガポール映画祭「第五回アジアン・フェスティバル・オブ・ファーストフィルム」でグランプリと最優秀監督賞を受賞。また、プロデュース作品、映画「カラカラ」は、モントリオール世界映画祭で観客賞と世界に開ける視点賞の2冠を達成した、若手実力派映画監督です。
【名前】宮平 貴子(みやひら たかこ)
【職業】株式会社ククルビジョン 代表
【所在地】沖縄県 那覇市 泉崎
【活動内容】
沖縄を拠点とした映画製作会社ククルビジョン代表であり、映画監督であり、プロデューサーであり、映画祭ディレクター。
ククルビジョンの「ククル」は心の意味。心をこめて、ビジョンのある作品作りをモットーに、そして「映画にしかできないこと」にこだわりをもって、映画のプロデュースのみならず、映画祭などの運営も行っています。
最近では、沖縄県(公財)沖縄県文化振興会の事業採択を受け、3月2日に【キンダー国際映画祭in沖縄】<KIFFO>のプレイベントを開催しました。これは、小・中・高の多感な時期に、心を豊かにする映画を沢山観て欲しいと思い、立ち上げた映画祭です。
(KIFFO集合写真)
【きっかけ】
小学校のときから、漫画や小説を描いていました。
高校生の頃、映画も好きになり、好きが高じて「映画サークル突貫小僧(現シネマラボ突貫小僧)」に入りました。その時は映画を観て、それをあらすじにしたり、思った事をかくことが中心でした。そのサークルの映画祭のお手伝いがきっかけで映画を作る友達と出会い、映画を作り始めるようになりました。
今考えると当たり前なんですが、映画を作るのと、観るのとでは、全く違います。そのことに驚いて、それからは 自分でも映像で物語を綴ることに興味を覚えました。
(宮平貴子幼少期)
【トークイベント】
40人の新人監督へのインタビュー本、「映画監督への道 40人が語る監督になるための発想と方法」の刊行記念として、トークイベントがあり、光栄なことに、この40人の中の一人として私宮平貴子がお話をさせて頂きます!
沖縄で育ち、東京を飛び越えてカナダにいって映画監督になったのは、かなり異色の経歴ということで、40人のうちの一人に採用されたようです(笑)
他にも、沖田修一監督や「おかんの嫁入り」の呉美保監督など、活躍中の監督さんの個性ある映画監督への道が紹介されている本です。
★「映画監督への道 40人が語る監督になるための発想と方法」刊行記念トークイベント ~宮平貴子が語る~
日時:2014年5月3日(土)15:00~
場所:ジュンク堂書店那覇店 地下1階イベント会場(参加無料)
ぜひ、遊びに来てください♪
「映画監督への道 40人が語る監督になるための発想と方法」
【映画の良さについて】
やはり、2時間で人生観がかわるほど感情を揺さぶられることだと思います!
今、大人でもしっかりした軸をもって生きることが大変な時代だと思います。選択の自由がありすぎて、沢山の価値観が溢れていて。色んな事が気軽にできるようになって、一億総アーティスト時代ともいいます。
でも、こんな時だからこそ、携帯をきって、真っ暗な画面に浮かんでくる、世界の沢山のドラマを、じっとみること、他の人の物語に寄り添うことで、自分の気持ちを整理して、大切なものを思い出す、そして感情をスッキリさせることができるのではないかと・・・。うまくいえませんが、そう思います。
【初監督作「アンを探して」について】
今、NHKのドラマでも注目されている「花子とアン」は、戦後日本中の女性達をはげました「赤毛のアン」を翻訳した村岡花子さんの物語です。
「アンを探して」は、私自身がカナダで「赤毛のアン」を読んで勇気をもらったことで生まれた作品。
100年前、カナダの片隅で書かれた本が、今の日本人の私を励ましていることが奇跡に思えて、その奇跡を描きたくて・・・。 脚本に2年かかり、初めてのカナダでの共同製作映画の監督をして泣きそうになったこともあったけれど、苦労のかいあって、シンガポールの映画祭「第五回アジアン・フェスティバル・オブ・ファーストフィルム」で25の国と地域、750の作品のなかからグランプリと最優秀監督賞を頂きました!
プリンス・エドワード島と、海が身近にある島国だからでしょうか、沖縄と共通したのんびり感が似ています。
★アンを探して
公式website
http://www.grandjete.jp/lookingforanne/
公式facebook
https://www.facebook.com/lookingforanne
(映画「アンを探して」撮影風景)
【キンダー国際映画祭in沖縄<KIFFO>について】
私の映画監督としての原点は、小さい頃に両親が毎週末連れて行ってくれた町の映画館です。
映画を観て、泣き、笑い、感動したそのときの体験は、私に「感性の種」をまいてくれました。画面いっぱいの映像と迫力のある音で、自分の住む世界とは違う国の様々な人間ドラマを観て、ときに共感し、ときに憤慨し、感情を揺さぶられる2時間。
映画は、「人生の疑似体験」といっても過言ではありません。幼い目や耳で受け取る情報は膨大であり、心に大きな影響を与える「心の受信機」だと思います。
私は、様々な情報が猛スピードでいきかい、価値観が混在し、大人でも途方に暮れてしまうような、そんな今だからこそ、腰をすえて観る「映画」が見直されるべき時代にさしかかっていると思うのです。
この映画は、ベルリン国際映画祭のジェネレーション部門の子供審査員をモデルとしていますが、先日訪ねたベルリンでは子供が本当に映画を真剣に観ている様子に心打たれました。
ベルリンでも37年続くこのような映画祭を、子供の人口比率が全国一であり、子供たちの情操教育が大きな課題である沖縄だからこそ、ここ沖縄でも開催したいと思いました。
映画を通じて世界を知り、映画祭を通じて自主性を育てるKIFFOは、今年は本格的に3日間の映画祭として開催予定です。詳細は6月頃にお知らせ致します。楽しみにお待ちください!
★KIFFO
Facebookページ
https://www.facebook.com/KIFFOkinawa
公式サイト
http://www.kiffo.kukuruvision.com
公式blog
http://kiffo.ti-da.net
【沖縄オールロケの映画「カラカラ」について】
映画『カラカラ』は沖縄を舞台にした、私の映画の師匠クロード・ガニオン監督作です。
ガニオン監督は、先天的に下半身がない男の子を主人公にした映画『ケニー』世界的にヒットしたのですが、その映画は私も小さい頃学校でみた記憶があり、衝撃を受けたんです。
ガニオン監督が沖縄で映画を撮りたい、といったとき、ガニオン監督はどんな沖縄をみせてくれるんだろう!プロデュースしたい、と思いました。
沖縄のスタッフも沢山かかわった映画「カラカラ」はモントリオール世界映画祭で観客賞と世界に開ける視点賞の2冠を達成しました。沖縄を世界に発信でき、嬉しく思いました。
★映画『カラカラ』
公式サイト
http://www.bitters.co.jp/karakara/
FBページ
https://www.facebook.com/karakarafilm
↑ガニオン監督もみていますので、ご覧になった方は、ぜひメッセージを書き込んでください♪
ただいま、沖縄県内でもDVD発売中!卓上アートカレンダーもついてくるセットもオススメです☆
↓↓↓↓↓
http://www.kukuruvision.net/SHOP/KK_SP101.html
(映画「カラカラ」より)
★ククルビジョン
公式ホームページ
http://www.kukuruvision.com
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電話:098-866-7867
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