田中裕子さん<兵庫県>ママそら「今日の輝くママ」No.1115



「人と比べるのではなく自分の幸せの在り方を知り、そうできている状態に気づく。パートナーにも仕事と育児で輝いてもらう。」

今日の輝くママは研修講師・キャリアカウンセラーとして活躍されている田中裕子さん。たくさんのメッセージを届けてくださいました。
裕子さんの素敵なメッセージをお届けします☆

【名前】田中裕子(たなか ひろこ 旧姓:服部)

【お住まい】兵庫県尼崎市

【子ども】長女7歳

【職業】
研修講師(自律型人材開発コンサルタント)、キャリアカウンセラー、Balance Communion(バランスコミュニオン)代表

【最近嬉しかったこと】
仕事の遠方へ出かける際、車中から自然の景色を見ながら、自分の人生に多くの人(夫・娘・親・兄弟・周りの方々)が協力をしてくれていることに、有り難いな~っと感じてその有り難さを味わえているときが好きです。

私はフリーランスで企業や自治体、ときには学校などで研修や相談の仕事をしているのですが、ご依頼いただくお客様によっては、遠方へ出向いてそこで1泊や2泊することがあります。

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このメッセージは、明日茨城県の会社で研修をするため前泊で来ているホテルの部屋で書いています(意外と家よりも外にいる方が自分の時間がとれる)が、家は私が不在のため、夫が小学1年生の娘の世話をしています(児童ホームお迎え、晩ご飯用意、お風呂、寝かしつけ、明日朝ラジオ体操、朝食、娘のお弁当作り、児童ホームへ送る)。

しかし、夫は3日前くらいから少しギックリ腰のような状態。正直、私が家で子どもの世話をしたいところですが、研修の仕事は交代がききません。
ただ、夫はこのようなときにでも笑顔で「大丈夫だよ~。気をつけてね。お仕事うまくいくよ」と送り出してくれます。
娘も私が出かける時に「いってらっしゃ~い!」と玄関で見送ってくれ、夜電話をすると「ママ~!」と今日嬉しかったお話をしてくれます。
家の隣には私の実母が住んでおり、私の出張と夫の容態を伝えると「大変なときには言ってね~」とサポートしてくれます。
義理の父母姉も1ヶ月に一度は来て子どもと遊んでくれ、私の仕事をサポートしてくださいます。

もちろん、子どもが生まれてから、仕事と育児・家事のバランスがうまくとれず大変なことも多々ありましたし、これからもあるとは思いますが、家族、仕事関係者、ママとも、昔からの友人などなど、本当にたくさんの人に協力をしていただけ、今の自分は本当に幸せ者だと思います。
しかし、日々の生活では、目の前のことに追われ、出来ていないことや足りないものに目がいきがちで、しょっちゅう「大変、大変~(汗)」と言っています。
こういう独り旅のときに、今あるものに目を向けて、ありがたいな~っと味わえることがとても嬉しく嬉しい時間です。

【輝くママの秘訣】
人と比べるのではなく自分の幸せの在り方を知り、そうできている状態に気づく。
自分の心と身体の声を聞き無理をしすぎない、周りの力を借りつつ一人で頑張らない。
起こる問題は自分のバランスをとるためや成長をするためのメッセージと受け取る。
自分の気晴らしをする。
パートナーにも仕事と育児で輝いてもらう。など。多すぎるかな。

私は、子どもが生まれる前から仕事に熱中しすぎるところがあり、ほっておくといつまでも仕事をしてしまうその生活の在り方に自身でも疑問と危なさを感じていました。
同じ業界でバリバリと活躍されている方を見ると「かっこいいな~、あんな風になりたいな~」と思い自分も頑張ろうとついついやってしまうところもあるんです。
でも、子どもが出来てから、もっと仕事をしたいけれど時間が限られたり、体力的にできなかったりすることに、初めは辛さ・悔しさはありましたが、逆にプライベートの時間を必然的に作ることとなり、自分の中ではバランスが取れてきたように思います。

ただ、周りと比較するクセにより仕事ができない自分に葛藤を感じたこともありましたが、改めて子どもがいる状況の自分の幸せの在り方を考えると、「仕事に熱中して全国飛び回ってたくさんの仕事をエネルギッシュにバリバリする」というよりは、私は「家族との時間を大切にして、家族や仕事先の方々とも心のつながりを感じながら、いただいたお仕事を一つひとつ丁寧に心を込めてしていく」ということが、今の自分がありたい形であると思いました。

とはいえ、このような自分を理解するまでは、自分との戦いでした。
子どもが1歳半のころ、保育園に通い出して間もない3月末に、私は娘の風邪がもらい高熱を出しました。
しかし、4月は頭から新入社員研修が続いているため、なんとか医者に行って熱を下げてもらいましたが、喉は痛み、2日間声を出し続けると声がガラガラになり、3日目は全く声が出なくなりました。
3日間研修ができず代役の方にお願いをしましたが、企業様には大変ご迷惑をお掛けしました。ただその後、声が出るようになってからも、大きな声を出すと声が出なくなる、という状態になりました。どこの耳鼻咽喉科に行っても理由がわからず、1年半このような状況が続き、研修の仕事を辞めるしかないと真剣に考えもしました。

どうしようもなく知人のスピリチュアルカウンセラーに話をすると、ストレスが原因にあると言われ、90分ほど話をすると声が出るようになり、そこから自分を変えることで治っていきました。

ストレスで声が出なくなるのかと本当に驚きました。
何がストレスになっていたかと言うと、私自身の建前です。
昔から、私は周りの顔色を伺いながら動くようなところがあり、自分の本音に気付かず建前を優先して言動をするところがありました。

どうやら、建前しか言わないのであれば声が出ないようにしてやろうと、自分の喉が怒ったようなのです。
なお、その症状が今出てきたのは、小さな子どもは本音の塊であり、それを見ていた私の喉が辛くなってきたとも言われ、そんなことがあるのかと冗談半分で聞いていましたが、実際に私自身は、自分が持つ良い母親像でいることを無意識に行うようなところがありました。
例えば、自分が料理や仕事をしているときに、子どもが「あそぼ~!」っと言って来たら、「あそなきゃ」と遊ぶことを優先するところがありました。ただそれからは、子どもが「あそぼ~!」と言ってきても、まず自分自身の心に「私は今遊びたいのか!?」と問いかけ、「仕事をしたい」と思ったら、「ママは今仕事をしたいから遊べない!ここまでできたら遊んでいいよ」と自分の心に素直になることを意識するようになりました。すると声が出やすくなったから不思議です。

声が出なくなるという問題自体は大変困ったものですが、そのままの自分を続けることはよくない、声が出なくなるというのは自分の生き方を変えるためのメッセージなのだとわかりました。もちろん社会で生きるうえでは本音ばかりを言うことはできませんが、自分の本音を知りながら、どのように周りとやっていくと良いかを考えることが大切と思い、今は自分の心や身体の声を聞く事を意識しています。

そして、自分の心や身体がしんどいときには、周りの気持ちに配慮しながら協力をしてもらうようにしています。
あまりに疲れてきたら夫に子どもを任せて仲の良い友人と一日リフレッシュしに自然に遊びに行ったり、イライラしてきたら一時的に託児所に子どもをお願いして、ちょっとお茶をしに行ったり。
わがまま!?とときには思いますが、自分の状態がひどくなるとその悪い影響がいろんなところにいきますから。
もちろんイライラして夫や子どもにあたることもありますが、できるだけしんどさをためすぎないようにして自分の心や身体のバランスを保つようにしています。

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あと、もし100年まで生きるとして何がいる?娘一人に負担を多々かけられないね。死ぬときには良い人生だったと死にたいね。など、たまに話をして、必要なものを考え、また仕事や他のことでもどうしていきたいか、お互いの考えを話しながら、二人で協力をして人生(仕事・育児)をすることです。
いずれ介護も入ってくるでしょうし、どちらかにしんどさが偏りすぎないようにしたいと思っています。

有り難いことに、夫もフリーで同じような仕事をしているため、私の仕事には理解があります。
私があちこち飛び回って研修の仕事をしていると、夫もかなり家事・育児をすることになりますが、二人で一緒に生きていく意識でしています。
私からすると自分の人生に夫の協力が多々あることは本当に有り難いことです。
ただ、子どもは二人の宝であり、育児は二人でするもの。
ママだけが仕事と育児をして輝くのではなく、パパもママも仕事と育児をして輝く、がベストだと考えます。

【住んでいる街の好きなところ】
私は兵庫県尼崎市に住んでいますが、お気に入りの一つに、ガールスカウトがあります。娘が年長のとき体験で参加し、小学校1年生で正式に入団しました。
一人っ子ですから、ある目的・目標に向けて様々な年齢の仲間と様々な体験を一緒にすることで、視野を広く持ち、自分で考え、周りを思いやり、強く優しく生きていってほしい。
学校以外の居場所・繋がりができれば、思ってすすめました。

入っているガールスカウトにはリーダーも多く、私も多くの組織のリーダーにお会いしてきていますが、その中でもスカウトリーダーたちの在り方は素晴らしく、感銘を受けました。

子どものスキー合宿に同行した際、娘は年長でスキーも初めてで、性格も怖がりなため、2時間のスキースクールに入ったとしても、うまく滑れず途中でと飽きて、子ども広場で雪だるまでもつくりだすだろう。と思い、そうなっても良いように私もそばにいました。

しかし、リーダーの一人が、「私たちがサポートしますので、おかあさんは離れて見えないところにいてください」とおっしゃいました。
驚きましたが、お任せをして遠くにいると、途中でリーダーから一生懸命滑ろうとしている娘の写真がラインで届き、2時間経ったころスクールのところに行くと、娘が少し上からゆっくりとボーゲンで滑っておりてきて、それはとてもびっくりしました。
そして、娘は「ママ~、こうするんだよ」とストックの持ち方や滑り方も教えてもくれました。

「途中でめげて遊びだすと思っていましたが、、、」とリーダーに聞くと、リーダーは「途中で泣きそうになっていましたよ。でも、私たちもなんとか滑れるようになってもらわなと思ってね。帰るときには楽しかった!来て良かった!できた!という想い出を作ってもらおうと、みんなで必死でしたよ!」とおっしゃいました。
リーダーたちの行動を見ていると、3人のリーダーがスクールの先生と一緒になって、連携を取りながら、娘ができないところをさりげなくフォローし、励まし、できたら認めて、、、何より、何とかこの子を成長させてやろう、という愛を持って真剣に関わる姿に、教育関係者の私も感服しました。

またある時には、娘がSDGsについて学んできて驚かされました。遊びの延長でできる学び・居場所・関係性。
世界にあるガールスカウトですが、兵庫尼崎市のガールスカウトは私のお勧めです。
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【全国のママ・プレママへのメッセージ】
特に小学校にあがるまでは、働いていると、子どもが熱を出してしんどいのにゆっくり看病できない、大泣きしている小さな子どもを保育園に預ける、会社の周りが残業をする中申し訳のない思いで先に帰る、保育所や児童ホームにお迎えが遅くなり自分の子どもだけしかいなかったり、土日親子で遊びに行く姿を横目に子どもを保育所に預けて仕事に行ったり、周りの協力があまりなくてなんで私だけと苦しくなったり、、、身も心もボロボロになり疲れ果て、子どもに申し訳ない、こんなことまでして働く意味があるのか、、、など心がギュッと苦しく悲しく辛くなることも多々あるかもしれません。
職場でも、周りに迷惑をかけたり、思うように仕事ができず葛藤したり、中には単調な仕事しかさせてもらえずやりがいを失ったり、時には周りからのきつい言葉や態度を受けたり、、、

辞めた方がラク、今のしんどさから解放されて子どもだけを見ていられたら、、、と思うこともあるかもしれません。

様々な生き方がありますから、それも一つの選択と思います。

ただ、子どもは6歳くらいになるとあまり病気をしなくなり、確かに小学1年の壁はありますがファミリーサポートや民間児童ホームなど様々なサービスがあります。
小学4年生くらいになると一人で家でお留守番をしたりする子も少なくなく、中学生になると子どもはお友達と遊んだり部活での時間が長くなり、親の手がかからなくなっていきます。
逆にその頃からお金がかかるようになります。その時に、自分はどのような想いをしていそうですか?

一人で抱えていると苦しすぎますが、あちらこちらに仕事と育児の支援サービスやサークルなどがあり、私もそのような場でいろんな方のお話を聞いたり、情報をいただいたりして助けてもらい、更に楽しくなる企画のお声掛けをいただき子供と楽しんでいます。
ちなみに、私もまずは自身のためにと育休後シニアアドバイザーの勉強をし、まだまだ勉強・実践中ではありますが、企業や自治体で仕事と育児の両立のための支援もしています。

今のしんどさに対して一人で結論を出す前に、思い切って支援機関などに連絡をしてみてください。
自分の気持ちや状況を話したり、他の人のことを聞いたり、様々な情報を知ることで、気持ちがラクになったり、何か策が見えたり、考えたうえで自分にとってのベストな選択ができると思います。
自分がしんどいときには誰かに頼ることもあってよし、自分に少し余裕が出てきたら、逆に自分が誰かを支えていく。
お互いさまかな。で、良いと思います。

【目標・活動など】
私はキャリアカウンセラーですが、今の私には将来私はこうなりたい!という夢がバシっとありません(笑)

比較的、今までの私は、こうなりたい!これをしたい!という夢・目標があって、そこに向かって動くことが多かったですし、夢や目標があると意欲的になれるとは思います。でも、それが見えないときに、作ろうと思ってすぐに作れるものでもありません。

『悩んでいる方がその人らしくイキイキと生きられる支援をしていきたい。そのために自身を向上させていきたい』

今は、昔から変わらない自分のこの軸にそって、いただくお仕事を丁寧にしながら、入ってきた興味情報に対して取り組んだり、勉強をしたりしながら、『これから自分はどんな道にいくのかな~』、と楽しんで少し流されてみたいと思います。

今、子どもが7歳。子どもがいるからこそできる子どもとの活動。正直、私は娘が好きなお人形あそびは、ずっとしていると頭が痛くなってきてしまいます(笑)ですので、私がやりたいと思えることで子どももできそうなことを一緒に体験することを今は積極的にしています。そこからまた何か始まるかもしれません♪
下はママ友がお誘いくださった友禅体験です。
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【リンク先】
ホームページ:「自律型人材育成」と「個人と組織の調和と活性化」のバランスコミュニオン
http://balance-communion.com/

ライター:関西支部 田中佐江子  (2019.9.4)


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